CSS Nite Vol.15フォローアップ(アンケートから)

2006年12月21日に開催したCSS Nite Vol.15にて、ご協力いただきましたアンケートの設問「アクセシビリティを実践する上で、一番困っている(苦労している)ことは何ですか?の回答を公開します。

  • 実装しても、普段そのサイトを愛用されてるユーザーがどういった感想を持たれているのかという実感がない。
  • やはり見た目のみの要求が多いので、時間的にもなかなか手が回らないのが残念です。
  • クライアントは何でも詰め込みたがる傾向があるので、なかなか思い通りにはいかない。そもそも自分自身がよく理解できていない。
  • コンテンツが膨大かつ早く更新することを求められる(←自社サイトです)。一方アクセシビリティにも理解ある人が少ないので、どうしても楽な方に流れてしまう。
  • 単に8341-3をクリアするだけでは、understandableにならないので、どこでキリをつけて良いのか、加減が難しい。8341-3:2007を作って欲しい。例示してよりわかりやすくして欲しい。
  • 基準が明確でないところ。
  • ECサイトでは見た目や「売れること」のみが重視される。
  • altを空にするか、半角スペースを入れるか迷います(空にすると“画像”と読み上げる音声ブラウザがあるようなので)。文字サイズ(あ、ちょうどお話を聞けました)。
  • 音声ブラウザを持っていないので確認するのが難しい(敷居が高い)。
  • 実際に音声認識ソフトなども持っていないこと。点字出力のソフトについての知識は皆無。100%XMLで適切に分類されたページであれば、ユーザーがXMLパーサを使用することで、デザイナーはかなり自由にXHTMLを作成できると思うのですが、この認識は間違っていますでしょうか?
  • 社内での認識の違い。オーサーは頑張ってやっているが、上司は興味がない。鷹野さんもいっていましたが、IRサイトでは文字サイズ可変ボタンが必須です。大・中・小の順番にかなり困っています。
  • クライアントにとってどれほど利点があるのか説明を求められたりした場合。
  • クライアントが更新作業をする場合、アクセシビリティレベルをキープできるよう指導・解説するのがむずかしく、予想以上に手間がかかることが多い。
  • 周囲を含めて、サイトには「見た目の良さ」を重視しているため、なかなか取り入れてもらえない。
  • 用語の統一ですかね。
  • ノウハウ。
  • メニューを含め各項目の配置。
  • デザインとの両立。見出しなどは画像が多いので。
  • クライアントの無理解。上司の無理解。ブラウザでできること(文字の変化)大・中・小をつけて欲しいとの要望があったり・・・。開発費と重要度とのかねあい。
  • 基準が分からないことが多い(コントラスト)、最小フォントサイズはいくつ?(人と食い違うことが多い)。新しいウインドウにするのか?だめか?新しいウインドウの方がいいと思うこともある。
  • 見出し要素が足りない場合がある。<h1>~<h6>では足りない。逆にテンプレで<h>タグを飛ばしてしまう場合がある。
  • 制作するスタッフ末端までシントウできない。
  • まだ取り組んでません。
  • 用意したチェック項目を1ページごときちんと適用していくのが大変です。
  • alt入れ、イラストの内容をどういうふうに文言化するのがよいのか。
  • 色(色弱に対して)。
  • やらなければいけないことは解っていても、知識不足、経験不足なこと、勉強中です。
  • 企業の温度差がある。
  • 明確な基準が少ない。
  • 上司の理解がないこと。見た目重視のため。
  • 「自分なり」にどうしてもなってしまうので、制作後に第一人者にチェックをしていただきたいなと毎回思ってしまいます...。ツールにも限界がありますよね。
  • データテーブルが多いサイトなどで、与えられた時間内にid、headersなどを全て入れていくのが大変...(言い訳だったりしますが)。そこに工数がかかることを、クライアントに伝える努力をしなければいけないのですよね。
  • 音声ブラウザがインストールできない。会社のシステムの制約で。
  • 技術的なこと以上に、クライアントの理解を得るのが難しい。手間、時間、料金等。
  • 既存のページを交換していく事。ルールを決める基準。チェック。
  • 実際に不自由されている方の声が聞きたい。
  • 音声認識の対応。
  • 社内の意識統一が図れない(アクセシビリティに限ったことですみません)。
  • 音声ブラウザなどの環境を整えにくい。
  • JISの仕様書は何が言いたいのかが伝えにくい。→力を入れて読む気がしない→Dreamweaverなどのバリデート機能に頼ってしまう。 何を基準にするのかをもっと明確にしてもらいたい。人によってアクセシビリティに対する考えが大きく違う。
  • 「言語の明示」は真面目にやりだすと大変面倒で、しばしば判断に迷う。
  • マークアップの名称付け。
  • マークアップに時間がかかる(検証)。
  • ユーザーのフィードバックの反映基準とプロセス。
  • 仕様書を(個人)で、買うにはやや高い(かも)。項目多い...確認するのに時間がかかる。
  • 会社の人のアクセシビリティに関する理解。初期設計の甘さからくるすべきページ手直しの多さ(自分で設計していないサイト)。
  • どこから手をつけて良いのかわからないトコロ。
  • クライアントの理解と協力が十分に得られない。運用とクライアントに任せた場合、アクセシビリティが維持できにくい。
  • 何をしなくてはならないのか、何がダメなのかがわからない(お話の中にもありましたね)。JISの本を読んでもわからない、わかりにくい。
  • クライアントやデザイナーとの思考のギャップ。大体はコーディングのことを説明してもわかってもらえません...。
  • 制作時間が足りないので、abbrやacronym等までマークアップできない。
  • SEOのキーワードの出現率を考えると、見出しだけ読み上げるものに困っています。ライティングです。
  • 有料のツールやドキュメント。具体的なオープンな資料。
  • シューティング(焦点)、フォーカス(総点)、(笑点)。
  • 具体的にどういうところに気をつかえばいいのかがわからない。
  • 視覚障害など、健常者にはわかりづらい操作上の不具合の発見と解消。
  • 他のスタッフとの意識統一。
  • altテキストとトタグづけ。みなさん無神経なので...。
  • アクセシビリティに興味のないお客様(中小企業のかた)との打ち合わせ+制作。どう説得すればいいのですかねー?
  • データテーブルにマークアップをほどこすことで、ソースが大量になってしまう。
  • つい後回しにしてしまい結局充分に対応できずになってしまう。
  • クライアント側がアクセシビリティを意識していない。
  • altが必要ないものがある?フォームを含むテーブルのマークアップ。
  • 本当にそのアクセシビリティがユーザーにとって良いかどうか、声を聞かないとわからない。が故に確かめられないので、自分のルールで判断するしかないことに苦労。
  • 順序(読み上げ)、「スキップ」(ナビゲーションなどの)は必要か。
  • ガイドライン。
  • 企画と制作の連携。
  • JIS読むの大変。音声ユーザーを考慮するメリットが不明。
  • 基準を理解するのが難しい。特にJISを読みこなすことが困難。
  • 社内で意識の統一ができていない。まだまだ勉強が足りない。次の課題です。
  • わかんないです。
  • 知識がない。
  • 情報の整理。
  • 目が見えない状況などの立場になったことがないので、そこらへんがむずかしい。
  • Ajax等新技術への対応。入力フォームの作り方(音声ブラウザ対応の)。
  • 「検証方法」。JISをどうチェックすれば良いのか?。実際のユーザーにチェックしてもらうべき?人材の確保は?
  • どこまでやれば良いか迷う。CMSでもつかわないと実装できないことがある気がする。
  • 文字の大きさ。ユーザーに合わせると言ってもなかなか決めづらい。
  • 一般的に見た目の二の次になっていて、あまり注目されず、軽視されている。
  • Windows IEの対応状況。
  • ブラウザによる見え方の違いがあるので、レイアウトのずれ対策に苦労してます。
  • フォントサイズとCSSを使用しないで見たときのレイアウト。
  • 一般企業であるが故に、会社が上司にアクセシビリティを理解してもらうことに苦労しています。ちなみにスライドの中に出てきた某ECサイトの子会社のWebデザイナーです。
  • Ajaxを使用してドラッグ&ドロップができるようなのが売りのサイトの場合、デバイスに依存しない作り、という所。ツールとしてのCMSを提供する側として、アクセシビリティへの対応。
  • どこに気を使えばいいのかわからない。けど、今日のお話でわかってきました。
  • マークアップの手間とレイアウト。
  • title属性のつけ方。
  • 各ブラウザの表示のちがいが出てしまう点です(特にIEの5.0以前のバージョン等)。
  • アクセシビリティを実行する上で困ること。意見を収集しても反映しにくい時どうすればよいか。

2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。

2010年から2019年のベスト・セッション