CSS Nite LP56「ウェブサイト制作、手を動かす前に考えておくこと [Part II]」

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ブログやSNS

「こんなセミナーに行った」「ここが印象に残った」等、ブログなどで取り上げてくださると嬉しいです。こちらのバナーはご自由にお使いください。

次のブログで取り上げていただきました。ありがとうございます。

グラレコ(グラフィックレコーディング)

ツイート

ツイートは下記にまとめました。

“業種特化”をしているがゆえの手を動かす前に考えておくこと
名村 晋治(サービシンク)

今回「業種特化」として話をさせていただきました。 ですが、最終的なまとめがそうであったように、「不動産業界特化」は実は関係ない話をさせていただきたかった、というのが本心になります。 本当にお伝えしたかった内容は、ウェブサイト制作の「手を動かす前」に考えておくこととして、

ということを考え、実行していくための「方法論」というのがテーマでした。

今回のCSS Niteのテーマ「ウェブサイト制作、手を動かす前に考えておくこと」は、ディレクターの職域の話になりがちだと思います。 そのためマークアップエンジニア、デザイナー、システムエンジニアの方々にとっては「よく分からない」や「自分の考えることではない」とお思いかもしれません。 ですが、過去22年この仕事をしていて、ディレクター以外の職域の方で「手を動かす前」の勘所を押さえられている方は、その後の「手を動かす」時のクオリティも往々にして高いと感じています。 その意味では、直接「手を動かす前」に関わらない職域の方も参考にいただければと思っております。 今回のCSS Niteにお越しいただきました皆さま、本当にありがとうございました。 皆さまのこれからの一助になればとてもうれしいです。

補足

25分というパッケージングの中で、具体的な話になると事例しか話ができなくなるということもあり、概念的な話となった部分があったこともありアンケートで沢山のご質問をいただきました。

アンケートという形でご質問をいただけたのはとてもうれしいいです。 ただ、結構な量でもあったので、別途ブログで回答をさせていただこうと思っています。

3月中にはブログでアップをさせていただきますので、下記では代表的な質問へのお答えとさせていただきましたが、ブログを追いかけていただければ幸甚です。

告知

第35回リクリセミナー「Webディレクターの頭ん中 リターンズ」

2018年3月10日(土)13:30 - 18:30 中央会計セミナールーム(大阪市中央区備後町3-6-2 大雅ビル3階) CSS Niteでもおなじみの田口真行さんとダブルヘッダーでディレクションセミナーを開催いたします。 https://recreators.doorkeeper.jp/events/70148

!important #08 -パーソナルブランディングと伝える文書術とLT-

2018年3月17日(土) 13:30 -18:40 クリエイティブセンター福岡 セミナールーム 福岡市中央区中央区 今泉1-20-2 天神MENTビル8F 今回のCSS Nite LP56でも登壇をされた草間淳哉(株式会社ウェブエイト)さんとご一緒に登壇をいたします。 https://important.fun/tickets/important08/

誰がどう見てもそうとしか受け取れない文書術

2018/04/21 (土) 13:30 - 17:00 ベースキャンプ名古屋 名古屋市中村区名駅3丁目18-5 モンマートビル5階 名村が2014年ごろから開催をさせていただいている「誰が見てもそうとしか受け取れない」文書を書くためのメソッドセミナーです。 2014年にCSS Niteの番外編「CPI x CSS Nite x 優クリエイト「After Dark」(13)」でさせていただきましたものの、2018年度版となります。 https://peatix.com/event/334159/

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地方紙サイトにおけるコアバリューの探索
英 誠一朗(四国新聞社)

四国新聞社の英 誠一朗です。無事にうどん県に戻っております。UX(Udon Experience)の設計をUX(User Experience)指向で設計した事例報告でもありました。

Userの話よりUdonの話が印象的だったみたいで、「うどん食べたくなりました」コメントを多く頂きました。

セッションで紹介したサイト

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讃岐うどん遍路
----------------------
・TOPページ:https://www.shikoku-np.co.jp/udon/
・【旧】店詳細ページ:https://www.shikoku-np.co.jp/udon/shop_old/shop.aspx?id=1015
・【新】店詳細ページ:https://www.shikoku-np.co.jp/udon/shop/1015

アンケート記入の質問に回答します。

<質問1>
ワークショップの場にクライアントを引っ張り出す方法?

ワークショップしたいと言わずに、ヒアリングしたいと申し出てみる。結果として会議の進行のテクニックで ワークショップに持ち込んだり、自分のメモ用紙が模造紙という状態から、参加者に書いてもらう段階に持ち込んだりします。
まずは、「自分はまだあなたの会社のことを分かっていない」、「業界特有の言葉や商流を教えてほしい」など言ってヒアリングの時間を 頂く手口が多いです。ワークショップというと構えるクライアントもいます。

<質問2>
ペルソナを決めるときは慎重さと大胆さのどちらですか?

大胆かつ繊細です。料理に例えるならば、塩と砂糖は間違えないようにするが小さじ少々が何グラムかは気にしない感じです。
大きな方向性が合っていれば問題ないです。

<質問3>
もっと話が聞きたい。どこへ行けば聞けますか?

普段は、香川県に住んでいます。出張に行くのは月に1回程度。四国新聞社の本社にいます。 是非うどんを食べに香川にお越し下さい。毎年どこかで、登壇の機会を頂いております。日本のどこかで 再会できることを楽しみにしています。

<質問4>
スクロール率測定のプラグインを知りたい

このツールを使っていたのですが、今はGoogle タグマネージャで設定できるようです。 私の記事ではないですが、解説しているブログを見つけました。
・使っているツール:https://www.lunametrics.com/labs/recipes/scroll-tracking/
・解説ブログ:https://ayudante.jp/column/2017-10-24/13-04/

<質問5>
ワークショップに参加者はどのような人が必要か?

webサイト構築の意志決定者や情報発信する担当部署など全員を巻き込めるのが理想。
ワークショップは、よりよいサイトにしたり、メンバー間で意見を合わせるための手段でも ありますが、意志決定者によって手戻りを発生させられることを防止する役割もあります。

<質問6>
どのようなワークショップをしているか知りたい

ペルソナかジャーニーマップのワークが多いですが、単純に「どう思われたいか」、 「お客様が知りたい情報は何か」を列挙するだけでも有効です。ワークすることにより
クライアントも制作に関わった感じを醸成できます。

<質問7>
最後のスライドの写真はどこですか?

私の住んでいる香川県高松市の市街地です。山と海と美味しいうどん屋が共存する素晴らしい街です。
私が撮った写真です。

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「デザインしないデザイナー」の肩書きを使いはじめた理由
後藤 賢司(よつばデザイン)

「デザインしないデザイナー」の肩書きを使いはじめた理由というテーマでお話したよつばデザイン後藤です。主に小規模事業者や少額案件のお仕事をされている方向けにお反しさせていただきました。

オーダーメイドからレディメイドへスイッチし、デザインの一番大事な部分に時間をかける事で、作業時間は大幅に短縮出来ます。本編では時間的に補足できなかったのですが、その際の見積内容も大きく変えており、通常制作案件でも計上しづらいプランニングや打ち合わせに対して単価を設定しています。 僕たちの持つ知識やノウハウに対して価値を感じてもらい、そこは有料だという事を打ち出せる機会でもあると考えます。

プロジェクトを一週間で仕上げるのか?3ヶ月かけて仕上げるのか?では、力を入れるところや体制も大きく変わってきます。良かれと思う事を全てやっていける案件もあれば、そうは言ってられない案件もあります。ご自身がどの辺りでお仕事をされているのかで、仕事で大事にする部分は変わります。その辺りはレディメイド的な思想などが役に立つかもしれません。

レディメイドの実際の制作方法としては、複数回の打ち合わせ(ワークショップ含む)を行いクライアントのビジョンと行きたい方向をまとめます。方向性が決まったら最適な情報設計を行い、すぐにWordPressでサイトを構築します。 高機能なWordPresdsテンプレートとドラッグ&ドロップでパーツをレイアウトできるページビルダープラグイン(アドオン含む)で、実際に作りあげてから、クライアントに見ていただき調整をかけていきます。 操作方法や更新方法などは、画面キャプチャーしてマニュアル動画を作成しています(ScreenFlowを使用)。動画マニュアルを作る事で紙のマニュアルを作る手間を省き、ます。手順は動画どおりやれば良いので質問も来ません。 Video editing and screen recording Software | Telestream ScreenFlow | Overview

これから素人でもある程度のクオリティでウェブサイトや広告ツールを作れる時代になります。しかし、そこで何を言うかや何をするかの部分についてはプロの力がより不可欠になると考えています。数年後に力を必要とされるように今から動き始めています。

お伝えしたかったのは、既存のワークフローや常識にとらわれず、業界をも超えた俯瞰視点で仕事のやり方や売上の作り方を考える事で、クライアントにも自分にも大きなメリットを出す事が可能だという事です。

仕事を真面目にやっていても時代の流れで無くなる仕事もたくさんあります。 版下時代、DTP自体、ウェブの今昔と見ていてもデザイナーのやる仕事内容は大きく変わっています。(ディレクターやライター、マーケッターのお仕事も変化しています)

数年前より始めた「作業を一切しない相談プラン」の利用も増えてきました。 クライアントに対し良く聞いている「御社の売りは何ですか?」もいざ自分自身に向けられるとなかなか答えられないものです。行動を起こす前の理念の整理や戦略整理も第三者を介する事でうまくいく事が多いです。相談プランの具体的なメリットやメッセージの出し方は僕自身まだまだ試行錯誤中です。少しでも早く言語化、視覚化していきたいと思います。

私自身多くの刺激をいただきましたし、懇親会では参加者の方からのやり方なども聞けてとても良い機会となりました。ありがとうございました。

質問への回答

3万円の相談で「方向性だけ提案」だけで終わるクライアントは多いですか?

相談プランは実は制作者の方に多く利用されています。 小さな制作会社様に自社のウェブサイトリニューアルの相談を受けた事例で言うと、その会社にしかない強みの設定、情報の出し方のアプローチを変える、新たなパッケージ商品の提案、請求時のトラブルを防ぐような見積の出し方の変更提案を行いました。 その内容を元にリニューアルをしたところ、問合せが増えて顧客の質も上がったという感想をいただきました。 先日二度目の相談を行い、新たな施策を実践されつつあります。   

相談から戦略や指針をたてるまでの期間は?

実働3〜6日です。ヒアリングから個別のワークショップを行い、クライアントの思考やビジョンを明確化し、方向性を提案します。 ※そこまでやっても迷われる方もいます。  

デザインに費用をかけられないお客さんはどのぐらいの割合ですか?クライアントの数はどれぐらいですか?

最近はオーダーメイド制作の依頼を受けた場合でもレディメイド制作を提案する事もあります。 クライアントの強い思い込みでウェブサイトをリニューアルしたいというケースもありますが、経験値からその方向性は一時的なものだろうなという場合もあります。 このように費用をおさえて作る方法もあるので、まずはこちらで運営してみませんか?と誘導し、慣れてもらってから本題に向き合うような場合もあります。 クライアントは数十件です。   

デザインクリニック(コンサルタント)をされるまで様々な業種に関する勉強をしなくてはならないと思いますが、時間の確保や勉強法などはどのような工夫をされていらっしゃいますか?

幸い今までのお仕事幅広い業種に関わった経験と、子供服の情報サイトCOCOmagを自社運営する事でひとつの業界をじっくり見るという経験もしています。 日頃からの政治や経済の動向などについても、それらが何の意味を持つのかをなるべく分析するようにしています。 分析といっても専門的な分析ではなく、それらが何を意味するかといった簡単な言葉に置き換えるような感じです。 勉強方法については心理学や行動経済学などの本を読んだり、海外の動向などはこまめにチェックするようにしています。 Chromeの機能拡張「Panda」はオススメです。

どのような発信を行っていますか?

ニュースなどをシェアする場合に「自分はこう考える」を入れるようにしています。 ものの見方や捉え方は親しい間柄であっても以外と知らない事も多いと考えています。 言葉にしなければ伝わらない事はたくさんあると思うのでなるべく言葉にするようにしています。(本来は得意なほうではありませんが慣れだと思います)

デザインしないデザイナーになるにはどんな事を学ぶべきか?

目指す方向性で人それぞれだと思います。私の場合は、企画立案や提案については昔から興味があり本で学んだり、アイデア出しなどは日常的に訓練してきました。  

レディメイド案件で手を動かさない作業(企画など)と、手を動かす作業(テンプレ設定・調整など)のそれずれにかける時間はどれぐらいでしょうか?

数回の打ち合わせ時に提案も含めてしています(実働3〜6日)。手を動かす作業は最短1日〜4日ぐらいです。必要であれば再調整に1〜2日といった感じです。 平均して1週間あれば終わるようなイメージです。(3〜4件の同時進行も可能です)  

このポジションは誰でもできちゃうのではないか?と思った

はい、これは誰でも出来るこれからのデザイナーの働き方のひとつの形だと考えます。その意図も含めつつお話させていただいています。 特に小規模事業者に対しての制作方法としてひとつの解決策だとも思っています。 その中でどのような特徴が出せるかというのも課題ではありますが、今は絶対数が圧倒的に少ない事、発信している人が少ない事を考えると、いち早く情報発信をしていく人が有利にはなると思っています。    

AI、レディメイド制作はパッケージですか?

パッケージに近い形になっています。基本価格はありますが、さらに予算が少ない場合はやる事を減らしたりしています。   

フックとして「デザインしないデザイナー」は良いけど、それは「フリーのアートディレクター」とはどう違うのか?ウェブで「ディレクタ−」「ウェブディレクター」「アートディレクター」があいまいなのかと思った。

よりビジネス課題やビジネスモデルまで関わる事などは従来のディレクターなどが行う範囲外だと考えます(やられてる方もいるかもですが)。 見積内容など見せ方も変えているので打ち合わせに価値がある事などを理解してもらいつつ、戦略などの部分に予算をかける事を認識してもらうという意味もあると考えます。 ディレクターの定義は事業規模などで全く異なると思います。肩書きにこだわらずクライアントからどのように見られるのかを意識し、印象含めさらに改良していければと思っています。  

参考サイト

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地方でホームページ制作が400万円で売れる理由
横澤 幸満 (SPS)

メッセージ

四国パソコンシステムの横澤です。
今回の内容は香川県という地方でホームページ制作という事業をスタートしてから、ウェブコンサル、マーケティング会社に変化していった過程を話しました。

補足

今回、登場した「成果のパッケージ」や「コンサルブック」は制作前や後のサービスを、お客さんにしっかりと理解してもらう、という目的があります。
しかし、もっと根幹にあるのは「次の世代への責任」なのです。
自分の勝手で起業して、がむしゃらに頑張ってきました。
そして40台半ば辺りからある思いが芽生えてきたんです。
コンサルティングの質は人によってバラバラです。
このままの提案営業型で本当に次の世代に引き渡せれるのだろうか?
そう考えた時に「このままではダメだな」と思いました。
社員は人生をかけて会社にきています。
そこに対して責任をもってバトンを渡していこうと考え抜いた一つの形が今回の「成果のパッケージ」や「コンサルブック」なのです。
まだまだ至らぬところはありますがドンドンとバージョンアップして良いものにしていきたいと思っています。

質問

成果にコミットするのですか?

成功報酬ではないですが成果にはコミットします。
セミナーの中でもあったとおり「得意なところをパッケージ」にしています。
なので成功率は非常に高いです。
例えば「求人の仕組み構築サービス」ではエントリーはあるが、想定した職種の人がこない、という場合です。
そこに対しても完成して後に成果をヒアリングしてダメな時はキーワード、LPなどをチューニングします。
これらは最初からサービスに含めていて、お客さんにもあらかじめ説明しています。

「集客の仕組み構築サービス」ではステップ③のマーケット調査のところで、月間の問合せ数や広告での問い合わせ獲得単価(CPA)、SEOで戦っていけるかの競合調査などをおこないます。
この段階で立てた戦略をもってインターネット上で戦っていけるかが分かります。
ダメなときは戦略から見直しになります。

大事なのはお客さんに最初にこの流れを説明しておくというところです。
これがパッケージ化、コンサルブック化の良い所です。
言った言わないには絶対にならないのです。

信州の68才 オヤジ、Webで大手企業に勝つ!
草間 淳哉(ウェブエイト)

CSS Nite LP56 の
「信州の68才オヤジ、ウェブで大手企業に勝つ!」
に登壇いたしました、ウェブエイトの草間です。

内容はいかがでしたでしょうか?
楽しんでいただけましたでしょうか?

みんなで自己実現の世界をつくりあげていくために、
第一歩目を踏み出していただければ幸いです。

下記、紹介したサイトを送ります。


セッションで紹介したサイト

・オーディオ買取屋
 https://audio.kaitori8.com/

セッションで紹介した動画

・株式会社ウェブエイト テレビCM
 https://www.youtube.com/watch?v=OVkgj2Y9bLU

・安全にスピーカーを送るための梱包手順
 https://www.youtube.com/watch?v=SMOS8rPT90Y

・TOSANDO music CM 披露宴編 full
 https://www.youtube.com/watch?v=-09dRyIG9bU


補足

質問で多かったので補足させていただきます。
今回ご紹介したオーディオ事例と同様に、クライアントワークでも時間と手間をかけてブランディング戦略を行います。
ブランディング部分はそれなりに金額をいただき、その後ウェブ制作はウェブ制作でそれなりな金額をいただきます。

ですので、中小企業の中でも規模の小さい企業はターゲットに入らないことが多いです。
気持ち的にはなんとかサポートさせていただきたいと思うのですが、金額が合わないのでヒアリングもせずにお断りしていることが多いです。
(もちろん丁重に)

また、相見積の場合には、基本的にお断りしています。
ただ作るだけであれば、弊社でなくて良いと思っています。

質問

いただいた質問に回答します。

<質問1>
ご自身のお父様のお話参考になりましたが、これが仕事なら生産が取れるのか気になりました。

クライアントワークも同様のサポートをしています。
・ブランディング戦略構築で150万〜200万
・ウェブ制作で200万〜300万
・その後のグロースで200万〜300万(毎月マーケティング戦略会議を行いサポート)
といった感じになると思います。
ずっと寄り添い、最終的にはクライアントが自走できるレベルになるまでサポートしています。
(だいたい1,2年はかかりますね)

<質問2>
ペルソナと世界観をあそこまで徹底して作ることに驚きました。
どれくらいの割合のクライアントがあれだけの労力をきちんとかけているのか?
どれくらいの成功率なのか?
が気になりました。

ウェブ制作のみをお受けするのは、全案件の半分くらいです。
残り半分は、ブランディングからサポートしています。
成功率は、ブランディングから行う場合は非常に高いですね。
結果が出るまで寄り添うので、ほぼ100%といっていいかと思います。
(クライアントが求める成果が違うので、なんとも言えないのですが)

<質問3>
買い取ったオーディオ製品は売るのですか?
その市場があるということですか?

はい、売るのは困りません。
売り先は確保できているので、どれだけ買い取れるかにかかっているのです。
(ちなみに、何でも買い取るわけではありません。売れるとわかっているものしか買取りません)

<質問4>
地方でブランディングをクライアントに理解してもらうことは難しいと感じているので、どうやって理解して納得してもらうのかが知りたい。

初回のヒアリング時に2時間〜3時間かけてブランディングの重要性を伝えます。
今回紹介したオーディオの事例の他にも、いくつも事例を紹介していますね。
そして、戦略からやらないと効果が出ないということをご理解いただき、その場でだいたいご契約のお約束をいただくことが多いです。
初回ヒアリングがプチセミナーみたいなイメージです。

<質問5>
戦術の一部から問い合わせがあり、戦略からやりましょうとなる際、どのフェーズから有料でされていますか?(◯回目のヒアリングからなど)

だいたい初回ヒアリングで内容が決まり、契約につながるかどうかが決まります。
(ターゲットに合わないお客様の場合、こちらからお断りすることも多いです)
2回目には見積書と契約書をもっていきます。
そこで契約になるので、その後は有料となります。

<質問6>
ここまでやると成果が出るのはとてもわかるのですが、どれくらいの時間と予算をかけるのかを知りたいです。
制作側の時間コストが高そう。

10回から20回の戦略構築ワークとミーティングを重ねます。
予算は「質問1」でも回答しましたが、150万〜200万くらいになることが多いです。
2〜4ヶ月くらいで戦略をかため、そこでまたウェブ制作の見積もりを出します。
その時にはもう相見積などはなく、クライアントも自分たちのブランドを作るためにも予算を捻出しようと頑張ってくれますので、ウェブ制作の金額が高くてもなんとかなることが多いです。
ですから、制作の時間とコストはそれなりにかかりますね。

<質問7>
戦略のないクライアント(もしくは知らない担当者)にはどうアプローチすべきでしょうか?

一から丁寧に説明します。
あまりにもリテラシーが低い場合には、担当者に向けての教育研修をご提案しています。

<質問8>
ブランディングを極めた時、Webである必要性は?

ないと思います。
ブランド戦略を設計後、Webじゃなくて他の課題解決にお金をかけることも当然あります。
Webはもちろん重要な要素の1つですが、必ずしも1番重要とは限りません。
クライアントの課題に合わせて柔軟に対応しています。

P.S.

※会場でも販売させていただきましたが
「パーソナルブランディング」
をテーマにした本を出版しています。

自分のブランディングをどのように行なっていきますか?
その答えを体系的にまとめてありますので、ご覧ください。

全国の書店に陳列されています
自分1人、1日でできるパーソナル・ブランディング』(同文館出版)
※amazonでもご購入いただけます。

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10人のweb制作会社が代理店に頼らず自社サイトだけで年間400件超の依頼を獲得するまでに実践したこと
枌谷 力(ベイジ)

ベイジの枌谷です。初めてのCSS Niteでしたが、皆の温かい反応によって緊張しすぎずに登壇できました。ありがとうございました。

補足

登壇テーマを深堀するにあたって2つのことを考えました。一つは登壇中のことです。もう一つは登壇翌日以降のことです。

CSS Niteに参加された方にとって「役に立つ」とはどういうことか。そのことにフォーカスすると、私がより重視すべきは「登壇翌日以降」であると考えました。人の記憶は薄れていくものですが、記憶が薄れても「役立つもの」であろうと思いました。そう考えて、私の強みである「言語化されたコンテンツ」つまりは「スライド」に今回は力点を置きました。

登壇中の私の話を振り返りながら、スライドを見ていただくことで、皆さんの戦略や提案業務のお役に立てればと思っています。あるいは私の話の記憶が薄れても、スライドを見れば思い出せる/理解できるように、文字を多めにしました。

登壇中の話のみならず、フォローアップの資料も加わることによって、制作に携わる皆さんのキャリアに良い影響を与えることができればと思っています。

登壇内容についてご質問等があれば、FacebookやTwitterなどで気軽に連絡ください。その際には「CSS Niteに参加しました」と書いていただけると嬉しいです。

リンク集

[登壇で紹介したベイジのサイト]
コーポレートサイト:https://baigie.me/
ベイジの社長ブログ:https://baigie.me/sogitani/
ベイジの日報:https://baigie.me/nippo/
ベイジの用語集:https://baigie.me/glossary/

[枌谷力のアカウント]
facebook
https://www.facebook.com/tsutomu.sogitani
Twitter
https://twitter.com/sogitani_baigie

質問1:受託だとUXデザインができないとはどういう意味ですか?

正確には「受託のweb制作会社がクライアントのUXデザインをするというのは不可能」ということです。

「UXデザイン」とはユーザー体験のすべてをデザインすることだと私は思っています。これは当然、webサイトだけでなく、サービス設計から組織作りまですべてのことに手を加えなければ不可能です。一方、受託のweb制作会社のスコープは基本的に「webサイトを作ること」です。そのため、「受託のweb制作会社がクライアントのUXをデザインするというのは不可能」という結論になります。「UXデザイン」とは何を意味するのか、本質を学べば学ぶほどその考えに至ります。

ただこれは、「UXのことは考えない」「UXに関わる提案はしない」とイコールではありません。webサイトが戦略的に機能するものになるためには、UXを考えることは不可欠です。またクライアント企業はマーケティングやUXをきちんと整理できていなことも非常に多いです。

そのため私たちはwebサイトの検討から派生してUX領域のリサーチや整理、言及も積極的に行っています。webサイト以外でもやるべきだと感じたことは忌憚なく意見しています。ただ私たちはあくまでweb制作者であり、webサイトをUXに最適化することはできてもそれ以上のことは限界がある、皆さん(クライアント)主体でしっかり考えていただく必要がある、というスタンスを取っています。

その根幹には、UXデザインはそもそもすべてをアウトソースしてできるものではない、事業者側が主体にならないと実現できないという考えがあります。またクライアントがすぐにできないことを「これやってない御社はダメ」と厳しく詰めることに意味がないとも思っています。

繰り返しますが、だからといってUXの話を放り投げるようなことはしませんが、ビジネスとしての現実的な落としどころをweb制作に置いているが故のスタンスです。

もちろん「web制作ではなくUXデザインの支援業務をしてほしい」という依頼が来ればまた話は別です。それと自分たち自身、つまりベイジという会社自身に関しては、当然私たちが事業の主体者なわけですから、少なくとも他の会社よりはしっかりとUXデザインができている、という自負はあります。

ただそれでも、「webサイトでUXデザインをする」というのは不可能で、webサイト起点で言えば、「webサイトをUXに最適化する」というのが正確なのではないかと考えております。

こういった考えが、「受託だとUXデザインができない」という端折った発言の中には含まれていました。

質問2:問い合わせを断る基準を教えてください。また契約までにどの程度の工数をかけていますか?

お仕事をお請けするかどうかを判断する基準は、基本的に以下の3つです。

このうち3については、より具体的かつ細かな基準を設けていて、さらに言えばバランスを見て判断しているので、複雑かつ感覚的であったりします。

例えば、以下のような傾向のある案件だと、私たちは良い仕事がおそらくはできないので、お断りする可能性が非常に高いです。

などです。これらを総合的に判断しています。

契約までの工数というか、やることは以下の3点です。

「進め方の資料」というのは過去の実績などをまとめたものなので、それほど手間をかけずに作っています。

問い合わせ数が年間100件台だったころは提案コンペへの参加も行っていたのでより工数をかけていました。しかし今は個別の提案を必要とするコンペは一切受けなくなり、営業に工数をかけなくなりました。

そのため、面談以降の受注率自体は落ちました。以前は90%を超えていましたが、今は50%くらいです。ただし営業効率は飛躍的に上がりました。

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