CSS Nite LP 29「SEO 2013」フォローアップ(1)住 太陽さん

2013年9月21日、ベルサール神田 イベントホール(2F)で開催したCSS Nite LP, Disk 29「SEO 2013」のフォローアップとして、住 太陽さん(ボーディ)の『理由と経路のマーケティング』セッションのスライドなどをシェアします。

下記のフォローアップメッセージは、本セミナー開催直後に、参加者向けにご用意いただいたものを転載しています。

最初のセッション「理由と経路のマーケティング」を担当した住です。

僕のセッション冒頭の「SEOは簡単になったか難しくなったか」という質問で、ほとんどの方が「難しくなった」と答えられたことは、非常に印象的でした。僕が「SEOは簡単になった」と話した背景と意図について、フォローアップで少し説明したいと思います。

過去を振り返ると、2000年前後のSEOは優れたコンテンツよりもキーワードスタッフィングのほうが有効、というものでした。その後2003年頃から2011年頃までにわたって、優れたコンテンツよりもリンクスパムのほうが有効だったことは、皆さんのご記憶にあるとおりです。SEOは難しく、スパムは容易、という時代です。

しかしその一方で、コンテンツ(セリングではなく)を検索結果に露出させることは、ブログブーム初期の2004?2005年頃からだんだんと、しかし確実に、容易なものになってきていました。そして2011年頃から現在に至る2年ほどの間に、強烈な変化が起きました。

この2年ほどの間で、SEOにおける「コンテンツ重視」というのは、建前論でも理想論でもなく、事実となりました。未来のための仕込みではなく、現在のための最も有効かつ即効性のある施策になったのです。

ただし、コンテンツではなくセリングを検索結果に表示させようとする場合にはむしろ、SEOは以前より難しくなったという感覚は僕にもあります。以下のリンクはキーワード「SEO」の検索結果ですが、その1ページ目にセリングが1件も表示されていないことは象徴的です。
https://www.google.co.jp/search?q=SEO&safe=off&pws=0

キーワード「Webサイト」ではその傾向はより顕著で、自然検索の結果を数ページにわたって見ていっても、セリングはでてきません。Webサイト制作に関する広告が大量に表示されるにもかかわらず、です。
https://www.google.co.jp/search?q=Web%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88&safe=off&pws=0

こうした状況下で、セリングページを上位表示させようとするSEOが厳しい戦いを強いられるのは当然です。もちろん、その厳しい戦いを勝ち抜くことができれば、それは大きな価値になるでしょう。しかしそれは現実的でしょうか?

より戦いやすく勝ちやすい方法があり、それはコンテンツを作ることです。セミナー冒頭の質問で、多くの方が厳しい戦いを選択していることはよくわかりました。しかし、戦いやすく勝ちやすい道へと方向転換することも、視野に入れるべきでしょう。その時期はすでに来ています。

2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。

2010年から2019年のベスト・セッション