2016年、CSS Niteでは38回の関連イベントを通して102セッションが行われました。
「全部はチェックしきれないので、これは！と思うものをチョイスして欲しい」という声をよくいただくため、2010年からベスト・セッションを選定して発表しています。2016年のベスト・セッション＋αを選んでみました（開催リスト（2016年））。
CSS Niteでは、ほとんどのセッションのスライドや音声を公開しています（無料版はすぐに、有料版は少し時間をおいてから）。参加した方だけのものにしておくのはもったいないので、これを機会にぜひチェックしてみてください。
また、やっぱりリアルタイムで生で聞くのがベストだと思いますので、ぜひ、リアルなセミナーイベントにもご参加ください。
立体評価
CSS Niteでは、アンケート内にセッションごとに、次の3つの軸にて「理解できた」「楽しめた」「役に立った」の5段階で評価いただいています。
- 理解できた： 参加者のレベルやニーズをふまえ、適切に内容を組み立て、わかりやすく説明できたか
- 楽しめた： モチベーションアップにつながったか、ショーとしてのエンターテインメント的要素があったか
- 役に立った： 具体例、事例、サンプルなどを通して、実務に直結する情報やノウハウを提供できたか
2010年から2019年のベスト・セッション
- CSS Niteベスト・セッション2019
- CSS Niteベスト・セッション2018
- CSS Niteベスト・セッション2017
- CSS Niteベスト・セッション2016
- CSS Niteベスト・セッション2015
- CSS Niteベスト・セッション2013
- CSS Niteベスト・セッション2012
- CSS Niteベスト・セッション2011
- 2010年のベスト20セッション
選考基準
選出にあたっては、下記を選考基準としました。
- タイムリーな意義
- スライドやトークの質
- アンケートの反応
ベスト・セッションの発表にあたり、そのセッション内容を見ていただきたいため、スライド（やビデオを）非公開のものは「選外」としました。
ベスト・セッションにもれた中にも、素晴らしいセッションがたくさんありました。一度でも講演されたこともある方なら実感されると思いますが、セミナーの準備には膨大な時間と手間がかかっています。改めてお疲れ様でした！
選出リスト
敬称略にて失礼します。
ベスト・ スピーカー
CSS Niteといえば「Shift」、「Shift」といえば「Webデザイントレンド」というくらい、CSS Niteで長く人気コンテンツとなっている「Webデザイントレンド」セッションの中心人物。気の遠くなるような下準備と、そこから抽出される凝縮されたエッセンス。そして、傾向や手法の命名センスなど、なかなか真似できるものではありません。
Shift以外でも、同様のテーマにて、地方版などを含めて年に数回登壇いただいていますが、単なる焼き直しでなく、慎重にアップデートしてくださっています。
組み立てや盛り込む作業よりも、削る作業こそ骨が折れるのがプレゼン。時間をかけて準備したコンテンツだからこそ、削るのは身を切るような思いがする工程です。 しかし、原さんの場合、聞き手に“せわしなさ”や“詰め込み”を感じさせないように、持ち時間に応じてコンテンツをガッツリ削り、喋るスピードをコントロールされています。
もちろん、内容の充実度、そして、トークの軽妙さなど、バランスのよいプレゼンとしてベスト・スピーカーに選出しました。
なお、年末のShift10では、矢野 りんさん（Baidu）、坂本 邦夫さん（フォルトゥナ）との掛け合いも見物。掛け合いプレゼンは、倍々で準備がかかりますが、丁寧な準備に敬服します。
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原 一浩 |
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原さんのブログ記事
ベスト・スピーカー（選外）※非公開のため
ベスト・セッションの選出（発表）は、改めて「このセッションを見て欲しい」を目的としています。そのため、すべて、または、一部非公開のセッションは対象外です。
- 数年ぶりに登壇いただいた中川 直樹さん（アンティー・ファクトリー）は、その熱量というか磁場が圧倒的で引き込まれます。非公開でなければ、原さんと並んでベスト・スピーカーに選出したかったため、「選外」としました。
- 森田 謙太郎さんは、現在、Twitter社に属されています。一方通行のPRトークに対しては、“聞く耳”のスイッチをオフにしてしまうもの。CSS Niteでは協賛企業のLTに対して注文を付けますが、森田さんの場合、こちらからお願いするまでもなく、「聞き手が何を聞きたいか」を把握した上のプレゼンを展開してくださいます。このバランス感覚は、森田さんの多彩な経歴に起因するものだと思います。
※ご参考までに、CSS Niteへの協賛はいただいていない関係です。
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中川 直樹 |
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森田 謙太郎 |
ベスト・ スピーカー （殿堂入り）
2016年のCSS Niteは、松尾さん、田口さん、坂本さんの3名一色でした。「広く場を創出する」という観点からは、少し頼りすぎたかな、と反省しています。
それぞれ、基本的に同じテーマにてお話いただいていますので、内容もトークも、どっしり安心していられるのですが、3名が3名とも、毎回、少しずつアップデートされ、目に見えて研ぎ澄まされていく様子は鳥肌ものでした。やりっぱなしでなく、毎回きちんと自分自身でレビューされ、スライド、ロジック、トークに丁寧にブラッシュアップしていくのは、実際、手間がかかる緻密な作業です。
CSS Nite以外のセミナーイベントでも“引っ張りだこ”な3名。今後もさらに“進化”されることでしょう。「一度、聞いたから…」でなく、一度聞いたからこそ、もう一度聞いてみると、我々聞き手も進化しているわけですし、二倍楽しめることでしょう。
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ベスト10セッション（順不同）
セミナーイベントのセッションへの準備は、スライド作りだけではありません。 スライド作りは、割合にしたら10-15%程度。何を盛り込むのか、どのように構成するのか、など「コンテンツ」を吟味する過程こそ時間がかかりますし、そこに時間をかけていないセッションは薄っぺらいものになってしまいます。
CSS Niteでは、いきなりスライドを作らず、まずはテキストベースでのシナリオ作りをお願いし、また、講演者同士でそれを共有するという過程を踏んでいます。
そして、スライドが完成してからのリハーサル。聞いておもしろく、ためになり、そして評価されるセッションは、たった40分程度のセッションに対して膨大な時間がかかっています。改めて、その手間暇に感謝します。
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李 優未 |
『クリエイティブ・ディレクション |
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高畑 哲平 |
『Webのキャッチはこうつけよ |
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森田 壮 |
『イマドキのコーダー環境構築』 |
CSS Nite LP47「Coder's High 2016」（2016年9月24日） |
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益子 貴寛 |
ウェブサイトの原稿の取りまとめ、編集・校正の進め方 |
CSS Nite in OKAYAMA, Vol.6「ワンランク上のWeb制作」（2016年9月10日） |
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阿部 正幸 |
『未来のwebが向かう先と、未来のwebを支える技術』 |
はこだてクリエイターズ「Hakotalk」× CSS Nite（2016年9月10日） |
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長谷川 恭久 |
『わずかな工夫で劇的に変わるデザインの対話術』 |
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筒井 美希 |
『エディトリアルとウェブ、コンテンツファーストでつながるビジュアルドリブン』 |
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清家 順 |
『自治体サイトアクセシビリティ診断』 |
CSS Nite LP44「Webデザイントレンド（自治体編）＋自治体サイトアクセシビリティ診断」（2016年2月24日） |
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三浦 将 |
『効率化のための変数機能の活用術』 |
CSS Nite in OKINAWA, Vol.7 powered by KDDI Web Communications（2016年1月17日） |
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佐藤 洋介 |
Shift10：Webデザイン行く年来る年 フォローアップ（6）スマホUIトレンド |
「Shift10：Webデザイン行く年来る年（CSS Nite LP50）」（2016年12月17日） |
ベスト20 セッション （順不同）
ベスト20以外にも紹介したいセッションがたくさんあります…
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山田 敬美 |
『モダン日本語フォント指定』 |
CSS Nite LP47「Coder's High 2016」（2016年9月24日） |
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西畑 一馬 |
『フロントエンドからのテクニカルディレクション』 |
CSS Nite LP47「Coder's High 2016」（2016年9月24日） |
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岡田 陽一 |
『予算の少ないWebサイト制作案件のための素材写真撮影Tips』 |
CSS Nite in OKINAWA, Vol.8（2016年5月22日） |
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鷹野 雅弘 |
『知っていれば「早く終わる」「キレイに仕上がる」 イマドキの実装テクニック』 |
CSS Nite in KOFU, Vol.6（2016年7月9日） |
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辻 正浩 |
『いま企業サイトのSEOで注意するべきこと』 |
CSS Nite in TAKAMATSU, Vol.8 検索とWeb広告のトレンド（2016年6月4日） |
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坂本 直矢 |
『いよいよ動画制作もスマホの時代へ プロが教えるスマホを使った動画制作術』 |
CPI x CSS Nite x 優クリエイト「After Dark」（31）「スマホを使った動画制作術」（2016年2月18日） |
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住 太陽 |
『ウェブマーケティング施策の使いけで結果を出す』 |
CSS Nite in TAKAMATSU, Vol.8 検索とWeb広告のトレンド（2016年6月4日） |
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森田 哲生 |
『特講！書かなきゃいけない人のための「見出し」教室』 |
CSS Nite LP48「ライティング特集」（2016年10月22日） |
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矢野 りん |
『クロージングトーク:PVを稼ぐグラフィックの作り方』 |
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原 一浩 |
『Webデザイントレンド |
CSS Nite LP44「Webデザイントレンド（自治体編）＋自治体サイトアクセシビリティ診断」（2016年2月24日） |
ベスト・ イベント
常日頃、「セミナーイベントは、単なるセッションの集合ではない」と言っているですが、やはりイベントとして完成度が高いイベントは、緻密な準備からセッション同士の有機的なつながりが生まれます。お疲れ様でした。
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CSS Nite LP46
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Shift10：
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CSS Nite LP44
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ベスト 地方版 イベント
CSS Niteの地方版は、現在、開催を取りやめたり、頻度が低くなっているところが増えていますが、やはり継続され、そして、クオリティの高いイベントとして組み上げているところは、CSS Nite以外での活動に熱心です。
画面だけ、オンラインだけで完結しがちな仕事柄ですが、リアルなプロジェクト管理の実践の場としてセミナーイベントをとらえると、普段とは違った経験ができます。
- 岡山版は、別ブランドの「岡山WEBクリエーターズ」を継続的に開催しているだけであり、安定の運営。地元、近隣など、講演者の選出のバランスのよさも好印象です。
- 高松版は久しぶりの開催でしたが、参加された方から非常に評価の高いイベントとなりました。
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岡山 |
CSS Nite in OKAYAMA, Vol.6 「ワンランク上のWeb制作」 （2016年9月10日） |
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高松 |
CSS Nite in TAKAMATSU, Vol.8 検索とWeb広告のトレンド （2016年6月4日） |
ベスト・キャラ
- 小田 順子さん：比較的、低めの声で「これはダメ」と斬りまくっていく様が痛快でした。長い経験や研究に裏付けされた主張を自信を持って話される姿勢から「極妻」セッションという異名が付きました。書籍もトークも歯切れがよくオススメです。
- 澤田 望さん：アクセシビリティ界隈では、“唄う人”として有名な方ですが、今回はご自身が書かれたイラストにて。絵柄のトーンには好き好きがありますが、「〜な人も〜な人も」を説明していくのに説得力のあるイラストでした。
- 植木 真さん：このコスプレ、もはや内容とまったく関係ないですが、楽しませたい！という前のめりな姿勢を評価して。Shiftシリーズでの「ネタ」動画も注目です（現地のみの公開）。
- ベーコンさん：2015年末に「ベーコンさんの世界ブログ」で話題になったベーコンさん。北海道在住ということで、No Mapsの開催にあわせて急きょ開催となったCSS Nite札幌版の合わせて出演いただきました。思わず引き込まれてしまう独特の存在感です。
- manaさん：説明不要の「Webクリエイターボックス」の中の人。2016年には、岡山と広島にて登壇いただきました。あまり外では喋らないイメージですが、ゆったりとしたトーンで落ち着いて話され、説得力がありました。非常に聞きやすく「癒やされた〜」という方が多かったです。
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ベスト・ |
小田 順子 |
CSS Nite LP48「ライティング特集」フォローアップ（2）小田順子さん（ことのは本舗） |
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ベスト・ |
澤田 望 |
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ベスト・ |
植木 真 |
CSS Nite LP44「Webデザイントレンド（自治体編）＋自治体サイトアクセシビリティ診断」（2016年2月24日） |
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ベスト・ |
ベーコン |
CSS Nite in SAPPPORO, Vol.19「秋のスキルアップ特集」（2016年10月16日） |
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ベスト・ |
mana |
ベスト・ケータリング
松盆栽の全国シェア80％を占める日本一の産地である香川県で、イベントや出張開催オンリーの店舗をもたないカフェとして活動している「BONSAI Cafe」がCSS Nite in TAKAMATSU, Vol.8の開催時、受付スペースにてコーヒーのケータリングとお菓子のケータリングをしてくださいました。盆栽はもちろん、色華やかで持ち帰りできる「ガチャガチャ盆栽」の即売も行われました。
地元以外の人はもちろん、地元の人ほど知らないことがある郷土の文化などを知る絶好の機会です。
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BONSAI Cafe |
高松 | CSS Nite in TAKAMATSU, Vol.8 検索とWeb広告のトレンド （2016年6月4日） |
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