2011年1月 8日(土)
2010年には、69回の関連イベントを通して、234セッションが行われました。 「全部はチェックしきれないので、これは!と思うものをチョイスして欲しい」という声をよくいただきますので、2010年のベスト10セッション+αを選んでみました。
選外にも素晴らしいセッションがたくさんありましたし、あくまでも主催者目線ということを理解しつつ、参考にしていただければ幸いです(写真:おかだよういち、飯田昌之)。
恒例となりつつある年末年始のデザイントレンド。今回は日本のサイトが取り上げられました。見せ方、解説などもスムーズで、スコンと納得のいくものでした。わずか15分のセッションですが、コンパクトに濃くまとまっています。
「CMSのパワーユーザーによる、案件解決へのプレゼンテーション!」というタイトルもと、(仮装した)クライアントからの注文に、それぞれのCMSの代表プレゼンターが応えるというロールプレイング形式のイベント。
大阪版は、2009年末から地元有志の運営に切り替わりましたが、セミナーというより、イベントとしてのエンターテイメント性を追求した素晴らしい回でした。
このほか、大阪版はいち早くUSTREAM配信などにも取り組むなど、精力的な1年でした。
なんといいましょう、もう、セミナーというより講談? 立て板に水の調子で淡々としたトークの中に、風刺やジョークがピリリと効いて、さらにユニークなメタファと相まってあっという間に時間が過ぎてしまいます。具体的な事例が多いのもポイントが高い。
ベストセッションにも取り上げた原 一浩さんのデザイントレンド、この回は矢野りんさんとの掛け合いにより、ぐっと幅と奥行きが出ました。矢野さんのロジカルな解説が◎。 LP12、および、ベストセッションでのCSS Nite in Ginza, Vol.55(Shift 4)もご一緒に。
手書きタッチのプレゼン+Wiiリモコン、という中川スタイルを確立したセッション。説得力のあるトークは定評が高く、2010年はLP11、LP12、富山版にもご出演いただきました。
「ほら!」というかけ声のもとにデモを進める中、CSS3のおもしろさ、楽しさをぐっと身近に感じました。 お二人とも「sugamo.css」の主要メンバーですが、マニアックさとわかりやすさのバランスが絶妙で、人気のセッションでした。
林さんには、2009年5月に『Fireworksで実装するテクスチャの使い方・作り方・使いどころ』にてご出演いただきました。 https://cssnite.jp/archives/post_1537.html 今回は、さらにパワーアップ。質の高いデモネタと、軽妙なトークで楽しいセッションでした。
私たちWeb制作者が、仕事のあり方を考える上で考えていきたい利益について考えさせられたセッション。すべての制作者/制作会社に当てはまるものではありませんが、ぜひ、一度チェックしておいていただきたいセッションです。
人気ブログ、バシャログ。の中の人3名によるセッション。Dreamweaver、Fireworksのスゴワザが披露されました。 Webサービス「CSS Selector Generator」「当番くん」もこの日から公開。
“掛け合い”タイプのセッションの好例。内容も事例に基づいたもので、得るところが多いと思います。
解説するまでもなく「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」にインスパイアされたスライドが評判になりました。 この切り口は不要では?という人もいますが、過去のスライドを使い回すのでなく、新しい解説手法にチャレンジしていくのがすごいです。なお、セッションは、グループワークを加えたもので、いつも通り説得力がありました。
このエントリーを公開した後、いろいろご意見をいただき、少し補足を加えて、ベスト10セッションの次点をベスト20セッションとしました(1月12日)。
告知サイトのHTML5コーディングを添削していくというスタイルでのHTML5のコーディングを解説。添削という切り口は、聞き手が陥りがちなポイントをケアできるので理解度が深くなると思います。
アップルストア銀座で開催しながら、ロンドンの柳谷さん、大阪のかぷっとのオフィスと切り替えながらやりとりするという試みをはじめて行いました(ご参考までに、2008年6月のCSS Nite shuffleのBarimi/カヤックさんの『BARIMIのカヤック徹底解剖』にてイタリアとビデオチャットというのが初の試みでした)。
※1月9日に追加しました。
初の中学生セッション。中学生ですが、スライド、トーク、デモ、いずれもレベル高いです。
「見積とお客様交渉のコツ」、「ご提案時の顧客満足のコツ」、「利益を確保する為のコツ」という切り口で、すぐに使える手法、テクニック、考え方をご紹介いただきました。ぜひ、都内でもお話いただきたいと考えています。 なお、スライドは公開準備中です。
Safariでのプレゼン資料が秀逸です。 こちらのセッションのリメイクしたものでLP9 repriseにもご出演いただき、このスライドのためにオリジナルフォント(ナナホシフォント)まで作成いただきました。
視聴数を3,000を超え、表参道 The Gallery「station 5」コンテンツの中で最も見られたセッションとなりました。 Fireworksについては2011年3月5日開催のLP14にても取り上げます。
LP8、および、LP10にもご出演いただいた大内 範行(アユダンテ)には、単独で3時間のセッションを担当いただきました。当然ながら、1時間と3時間では、内容の深さが異なります。非常に好評なセッションでした。ある意味、これをスタートとして、次はそれぞれの事例を持ち寄って開催したい、という声が出ました。
なお、スライドは公開準備中です。
セッションそのものよりも、ワークショップとその発表が盛り上がりました(特に舘田グループ)。グループワークによる相乗効果、アウトプットすること、発表技術の重要性など、ワークショップが重要であることを認識したセッションでした。
Dreamweaver Town Meeting in Tokyoでは、1組7分のミニセッションを行いました。どのセッションもよかったのですが、クライアントとの作業フローを重要視するこのセッションを推します。 なお、アンケートベースでは、岡部 和昌さん(ヤフー)の『Dreamweaver x Zen-coding』がMVPでした。
あまり東京では講演されない方ですが、ぜひとも生で。ありあまるエネルギーの磁場とポジティブなバイブレーションは阿部さん独特。Web制作業界のロールモデルのひとりとして今後も要注目です。
選出にあたっては、下記を選考基準としました。
今後のセッションのあり方の傾向として、次の3つがキーワードになりそうです。
CSS Niteでは、きっかけとしてのショートセッションをリーズナブルに、というスタンスで進めてきましたが、CSS Nite reduxでの大内さん、権さんのように、長時間のセッションも今後、開催していきたいと考えています。
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。