Shift10:Webデザイン行く年来る年 フォローアップ(4)アクセシビリティ

2016年12月17日(土)ソラシティホールで開催したShift10:Webデザイン行く年来る年(CSS Nite LP50)のフォローアップとして、『アクセシビリティ:2016年のうちに再確認しておきたいキホンの「キ」』セッションのスライドなどを公開します。

メッセージ、補足

インフォアクシアの植木です。

今年も全国各地で「Webアクセシビリティの学校」というセミナーを開催するなどしてきた中で、「アクセシビリティ」というと、どうしても身構えてしまっている人、普段ならやらない特別なコトというイメージを抱いている人が、まだまだ多いと感じた1年でした。

そこで、「2016年のうちに再確認しておきたいキホンの『キ』」と題したセッションを、実際に弊社の情報提供サイトの制作を担当していただいた千貫りこさんをゲストにお迎えして、ご自身の体験談を語っていただくカタチでお届けしました。

初めて知ったこともあったと思いますが、すでに実践していたこともあったのではないでしょうか。アクセシビリティは「"0" か "100" か("All" or "Nothing")」ではありません。より多くのユーザーがより快適に利用できるように、まずはできることから実践していくとよいと思います。

スライド(暫定版)は、以下のURLからダウンロードできます。
http://www.infoaxia.co.jp/shift10.zip
注)後日スクリーンリーダーにも対応したアクセシブルな最終版に差し替えます。

なお、zipファイルの中には「アクセシビリティ-キホンのキ-チェックリスト.xlsx」というExcelファイルも入っています。こちらは、実例のTipsをもとにしたセッションの内容とは異なりますが、やはりキホンの『キ』といえる一般的なチェック項目を10項目挙げています。Excelファイルですので、実際に使いながら、自由にカスタマイズなどしていただければと思います。

今回は「Shift」に初めて参加された方が約4割いらっしゃいました。最後の動画には呆然とされたかもしれませんが、「アクセシビリティ」のセッションの最後はあのように締めるのが毎年恒例になっておりまして、来年もよろしければ是非...(苦笑)

それから、動画の中だけで取り上げた「文字サイズ変更ボタン」について、念のため以下のURLにて詳しく説明していますので、こちらも参考にしてください。

【質問】文字サイズ変更ボタンを提供しなければいけないの?
https://weba11y.jp/basics/faq/resize-text/

また、これをきっかけに勉強してみたいという方、ぜひ「Webアクセシビリティの学校」でキホンの『キ』をさらに掘り下げて、自分ならまず何からできそうかを一緒に考えてみましょう。来年も全国各地で開催してまいります。

来年も皆さんとアクセシビリティを考えるきっかけを作っていきます。またお会いしましょう!

メッセージ、補足(千貫 りこさんから)

千貫です。

10年以上前にアクセシビリティの考え方を知り、「“誰かのため”になりたい」という思いで勉強を始めましたが、Webの利用環境が多様化した今、アクセシビリティの確保は“自分のため”にも不可欠なものとなりました。

「スマホ対応」が特別でなくなったように、「アクセシビリティ対応」がサイト制作における当然の要件になる日は近いと思います。

「エー イレブン ワイ」(https://weba11y.jp/) の制作をお手伝いできたことは、私にとって2016年の重大トピックでした。WAI-ARIAなどへの理解が深まったことはもちろんですが、何より、細かい点にいたるまで植木さんとトコトン話し合えたことが大きな収穫です。クリエイターとして、(アクセシビリティに限らず)常に「よりよい解」を求める姿勢を忘れてはいけないな、と再確認できました。

2017年もみなさんと一緒に進んでいくつもりです。

2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。

2010年から2019年のベスト・セッション