CSS Nite LP57「All About XD」再演版フォローアップ(3)佐藤 修さん

2018年6月30日(土)大崎ブライトコアホールで開催したCSS Nite LP57「All About XD」再演版のフォローアップとして、佐藤 修さん(フラッグ)の『Webサイト制作における「デザイナーの制作ツールとしてのXD」その活用方法』セッションのスライドなどを公開します。

フォローアップメッセージは、イベント開催直後(2018年6月)の時点のものです。

フォローアップ

休日の貴重な時間を使ってご来場いただき、誠にありがとうございました。
今回はこれからXDに触れる方が多かったので、説明の仕方もこれまでPhotoshopやIllustratorを使っていた方、また初めてXDを使う方にもわかりやすくなるよう、できるだけ比較をしたり、噛み砕きながら説明したつもりでしたが、いかがだったでしょうか。少しでもXDへの理解が深まっていただけたら幸いです。
ご紹介した操作方法の中でも、アセットについてはデザイナーだけでなく、ディレクターがワイヤーフレームを作るときにも大変便利な機能なので、ぜひ活用していただければと思います。

また、XDとは関係ないですが、セッションで使用した音源(SE、BGM)は自作したもので、今回のために書き下ろした曲になります。全て授業のチャイム(キンコンカンコーン)をベースに作曲していますので、気づかなかった方は、下記リンクからチェックしてみてください。
以下、質問への回答になります。

質問「デザインが全体で時短化されるのが想像しにくい。直すのはやはくなるけど、ライブラリを使って時短化できるのか疑問」

XDで作業の時短化もできるですが、その時短化した分を「クライアントに納得してもらうための時間にあてる」などで、結果、出し戻しが減らせたりすることで、トータルの時短化に繋がったりします。レイアウトしたり、フォントを選んだりするだけがデザインの時間ではない(それだけが時短化ではない)ということだと思います。
また、CCライブラリについては、時短化の材料ではなく、XDの表現力を補うための技術だと思っていただければと思います。

質問「Photoshopで管理していた素材全てをXDに移行する事は可能か」

Photoshopのデータの作り方や、更新頻度などの案件の性質によってさまざまですね。
なので、一概に「移行可能」とはいえませんが、条件次第では移行できると思います。

質問「プレゼンテーションのスライドは、何のアプリケーションを使っていたか」

Keynoteになります。このイベントで、初めて使いました。
スライドの作り方についても、多くの方にご好評いただき苦労した甲斐がありました(笑)

質問「すでに個別に作ってしまったパーツを、あとからアセットにまとめることはできるか」

「カラー」や「文字スタイル」については、あとから登録しても支障ないと思いますが、「シンボル」に関しては、後からの登録が向いていないのが現状です。
ですので、ある程度テンプレート化したものを最初に用意し、そこからプロジェクトを始めるのが良いと思います。

質問「パターンのPs/Aiへの展開方法が知りたい。/コーディングへの書き出し方法は」

リピートグリッドを解除すると個別のパーツとして選択できるので、こちらから展開するのが良いと思います。

質問「パターンをリピートグリッドで作ると重くなるが、解決方法は」

私の環境で重さを経験したことがないのでよくわからないでのすが、もしかしたら、リピートグリッドの内容(複雑さや画像数など)や、アートボードの数、もしくは、他の要因があるかもしれません。

質問「アセットの一括編集のとき、一部だけ編集対象から外したい場合はどうすればよいか」

この場合は、その「編集対象から外したいもの」を、予めパラメーターを変えておく必要があります。アセットはアセットと同じパラメーターに対して編集を行いますので、アセットと異なるパラメーター状態にすることで、回避できると思います。

質問「スマホからPCへの展開のときは、データはどうしているのか」

デモでお見せしたやり方の場合、デバイス毎にファイルを分けて制作するとよいでしょう。先に1デバイス分のデザインを仕上げ、そのファイルを複製して他デバイスへと展開することになるので、ページ数が出揃っていない時などは、この方法を取り入れるのが難しいかもしれません。

質問「「早さ」ではなく「速さ」ではないのですか?」

XDが軽いことで実感できるのは、動作としての「速さ」だと思います。ですが、ゴールはそこではなく、その恩恵を受けた結果としてコミュニケーションが加速し、時間的に「仕事が早く終わる」ことですので、本セッションの場合は「早さ」という表記としています。

soundcloud https://soundcloud.com/samuato/sets/chime

2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。

2010年から2019年のベスト・セッション