2010年7月24日、ベルサール飯田橋で開催したCSS Nite LP, Disk 10「SEOの棚卸し」のフォローアップとして、住 太陽さん(ボーディ)の『サイトオーナーが自分で行う被リンク構築』のスライドとメッセージをシェアします。
質疑応答の代わりに、アンケートでいただいた質問のお答えいただきました。
- Q: オーナーのリテラシー不足によるブログ炎上のリスクはどう考えるべきか?
- A: 中小企業のブログでWeb全体を揺るがすような炎上を起こすのは狙っても無理です。せいぜいボヤ程度が関の山ですので、心配する前に動きましょう。大炎上して初めて一人前のブログ、くらいに考えてもよいかもしれません。
- Q: 大企業などのように、関係部署との調整などが難しく、自由なブログ運営は難しいクライアントへの対処は?
- A: 業界トップのクライアントをお持ちなら仕方がないと思います。もしトップでないなら、業界トップ企業よりも軽いはずのフットワークを活かしてください。事業規模はトップではないが頭の固さは業界トップのクライアントだということであれば、ご愁傷様ですとしか言いようがありません。
- Q: ブログをオリジナルドメインで運営するという話がありましたが、アメブロなどで運営する方がよいのでは?
- A: 運営初期の場合には、確かに無料ブログの様々な機能はトラフィック誘導やモチベーション維持の意味で魅力的です。しかし、無料ブログでは自サイトのドメイン信頼度に寄与しないことは留意すべきでしょう。
- Q: 個人ブログなど大きなトラフィックを見込めない相手と対話するなら、相当多くの相手が必要ですか? またその効果は?
- A: 継続することが重要なので、範囲は無理のない程度で十分です。なお効果については一概に言えませんが、わずかな施策でもかなりの効果があります。ナチュラルなディープリンクの強さがわかると、やめられなくなりますよ。
- Q: ブログのコメント欄を使用した対話手法はコメントスパムになるのでは?
- A: コメントの内容によってはスパムになるかもしれません。当然ですがスパムは逆効果ですので、この手法は使用すべきではありません。
- Q: 複数の事業部がある場合、1つの会社で複数のブログを運営することの是非は?
- A: ケースバイケースですが、想定読者層が明確に異なるのであれば、複数運営もよいかもしれません。
- Q: Web担当者が広報を兼任しているなど忙しすぎるケースの対処は?
- A: ステークホルダーに直接リーチできるWeb上での活動は、広報や渉外や営業や宣伝の業務の中でも、今後は確実に主要な位置を占めるはずです。もしそれでもWeb上での活動は重要ではないというなら、そのクライアントと付き合う意味そのものを考え直すべきかもしれません。また、成功している企業ブログのほとんどは社長が書いているという点にも留意すべきです。最も忙しいはずの人こそ、最も適任だということです。
- Q: 現状すでに独善的で高慢な社長ブログを運営している場合の改善方法は?
- A: なかなかブログが続かない社長が多数派であることを踏まえれば、どんなブログであろうと、続いているのであれば素晴らしいことです。過去の良かったエントリを褒めるなどすれば、いい方向に向くのではないかと思います。
- Q: コメント欄やトラックバック欄を閉じているブログとの対話の方法は?
- A: 冷たい言い方をすれば、対話を拒否しているような姿勢のブログに話しかけるのは時間の無駄です。一方、より社交的なブログを狙って話しかけるのはとても有効です。