2011年6月 3日(金)
2011年2月5日、ベルサール九段で開催したCSS Nite LP, Disk 13 reprise「スマートフォン特集(1)iPhone/iPad編」のフォローアップとして、高津戸 壮さん(ピクセルグリッド)の『iPhone/iPadサイト制作でハマらないために』のスライドと音声をシェアします。
CSS Nite LP, Disk 13 repriseは、2011年1月22日に開催したCSS Nite LP, Disk 13「スマートフォン特集(1)iPhone/iPad編」の再演版です。
続編のLP16:Android編を6月18日に開催します。
長時間のセミナーでしたが、ご清聴のほど、ありがとうございました。
私のセッション、「iPhone/iPadサイト制作でハマらないために」について、フォローアップさせていただきます。
講演中にお話した、CPI x CSS Nite「After Dark」のUstream録画は以下にあります。こちら、ご興味のある方はご参照いただければと存じます。
今回は、iPhoneにフォーカスした特集だったのですが、アンケート内でAndroidについても知りたいという感想を持たれた方が多いようでした。弊社で経験したAndroid案件は数少ないのですが、Androidに関して、私が感じているCSS・JSでUIを実装する際の所感を共有させていただきます。
※確実に正確な情報と保証できるものではないため、あくまで参考程度にお考えください
まず、Androidは、バージョンによって大きく性能が異なります。JSを書く際、問題になったのはバージョン2.1以下のAndroidです。この環境において、iPhone向けに書いていたJSが動作せず、アニメーション付のUI実装を断念した経験があります。バージョン2.2以降であれば、むしろiPhoneよりも高速にJSが動作する程に感じられ、PC向けに書いているのと同じ感覚でUI実装が行えました。※端末により差はあるものと思います。
2011年2月現在、出回っているAndroid端末には、まだまだ2.1が多いのが現状です。なので、iPhone以上にアニメーションを駆使したUI実装は厳しいのが現状と言えます。もしそういったものを実装するのであれば、バージョンで分岐し、実現可能なものだけを2.1以下に見せるなど、プログレッシブエンハンスメントという考え方がより重要なものとなります。
ほか、Androidにはエミュレーターが用意されているのですが、これを利用したとしても、JavaScriptのエラーコンソールを出すのは追加でプラグインを入れたりしなければならず、敷居の高いものになっています。また、meta viewporの指定がうまくきかなかったりと、iPhoneに比べると、もっと開発のし辛い環境であると言えると思います。
ということで、Androidに関しましても、私のセッションであったように、PCと比べると、やはりガラケーに近い感覚で、慎重に、ミニマルに設計する必要があるものと考えています。
以上、ご参考になれば幸いです。
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。