CSS Nite LP, Disk 18フォローアップ(3)高津戸 壮さん

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2011年9月17日、ベルサール神保町で開催したCSS Nite LP, Disk 18「その先にあるjQuery」のフォローアップとして、高津戸 壮さん(ピクセルグリッド)の『Rich JavaScript Application』のスライド、音声を公開します。

メッセージ

長時間のセッションでしたが、ご清聴いただき、ありがとうございました!

本日私がお話させていただいた内容は、あまりネットや書籍上でも、見かけることが少ないないようなのではないかと思います。というのも、このような設計方法というのは、実際のところ、まだコレといった方法が確立されておらず、どこも試行錯誤しながら行なっていることではないかと思われるためです。今日のセッションは、私がいくつか似たような案件をこなしたりなんなりした結果、今、自分はこう考えて書いているという内容を発表させて頂きました。

jQueryはDOM周りの操作に長けていますが、大きなものを作るときの枠組みとなる思想といったものは含まれていません。そもそも、セッション内で紹介したjQuery Templates、Deferred、Modelといったものは、ちょっとしたUIを作るためには、特別必要ではない物だったりすらします。

jQueryではない、サーバー側との連携まで考慮された、別の思想で作られたJavaScriptライブラリも多く存在しますが、それらは逆に、機能が多すぎて利用するための学習コストが高かったり、試してみたものの、jQueryほどの柔軟性が無いために、なかなか実務では使いづらいものであったりします。

こういった状況の中で、うまいこと思い通りにWebアプリを作る方法の1つとして、「jQueryで作ったものの組み合わせ+ちょっと気の利いた仕組み」が、なかなかに使いやすいものではないかなと個人的に考えています。

本日の内容をもっと突っ込んで知りたいという方は、スライド内に散りばめたサンプルやリンクを当たってみて、よりjQueryについて突っ込んで学習されることをお勧めしたいと思います。特に、個人的には、セッション内で紹介した、jQuery UI Widgetを業務で利用することが多いので、前はHTMLばかりだったけど、最近はかなりjQueryを書いてると言う方に対して、結構オススメです。

そこまで突っ込んでJavaScriptを書いていないので、本日の内容は、ちょっと難し過ぎたかもという方も多いのではないかと思います。でも、これからどんどん学習を続けていき、こういったWebアプリを作りたいと考えている場合、とりあえずは、自分で、jQueryのプラグイン形式でコードが書けるようになるところに達するのが、まずひとつのステップになるのではないかと考えています。

その場合、ちょっと宣伝になってはしまいますが、私がいま執筆している書籍が10月発売予定となっておりますので、こちらの方もチェックしていただけると幸いです。

Webデザイナーのための jQuery入門

2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。

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