2013年9月21日、ベルサール神田 イベントホール(2F)で開催したCSS Nite LP, Disk 29「SEO 2013」のフォローアップとして、辻 正浩さん(so.la)の『SEOを成功させる一覧ページの作り方』セッションのスライドなどをシェアします。
下記のフォローアップメッセージは、本セミナー開催直後に、参加者向けにご用意いただいたものを転載しています。
最終セッションを担当いたしました辻です。可能な限り多くのことをお伝えしようと詰め込んでしまい分かりづらかった方もいらしたかもしれませんが、申し訳ありませんでした。アンケートを拝見した限り、お話したかったことは多くの方に伝わったと思いますので安心しておりました。
セッションの中で申しました通り、SEOはマーケティング、コンテンツ、技術の3つの揃った施策を行う必要があります。今回の私のセッションでは技術要件、その中でも重要な一覧ページのSEOについてお話致しましたが、21日には他のセッションも含めて3つそれぞれの話がありましたし、どれもSEOを考える上で重要な話が多かったと思います。また、昨年行われたSEOのCSS Nite(LP24)のスライド、音声も役立つものと思います。私は今回のセッションの中で少し触れましたnanapiのSEOの詳細についてお話しておりますし、私もSEOを学ばせて頂いたアイレップの渡辺隆広さんの話も非常に勉強になります。
私が仕事でSEOに関わらせて頂いているWebサイトの成果の量を考えますと、それはそのまま施行の量に比例しています。SEOの成果を上げるために一番重要なことは実際に施行することです。ぜひともSEOにチャレンジしてみてください。
さて、アンケートでお寄せいただいたご質問、ご意見に回答いたします。
- ◎一覧画面を変更する際、エンジニアから不可能という回答が来る。どうするべきか?
◎件数を増やすことと表示スピードのトレードオフをどう解決するべきか? - 一覧画面はシステムで生成されますので、やはりシステム上の限界で実装できないという声が上がるケースはよくあります。
解決方法としてはまずはある程度のシステム・サーバの知識を持てば解決できることです。システムの知識を持っていれば、SEOの施策を考える段階で現実的ではない要件は除外できるでしょうし、SEOで期待できる効果と工数を踏まえて考えることができます。
専門のエンジニアに匹敵する知識を得ることは難しいでしょう。しかし不可能な場合どうして不可能なのかをしっかりと聞き出して理解することはできるはずですし、そのような理解できる程度の知識は持つべきです。多くの人は、技術者から不可能と言われただけで諦める場合が多いですが、どうしてダメなのかを知ることができれば、そのダメな理由を踏まえた別の施策を考えることができます。
例えば、表示件数の件を施行する場合に問題を理解することで、1ページ目はそのままで2ページ目以後の表示件数を増やす形にすることで実装できた例もあります。それでもSEO上の効果はほぼおなじです。
Webサイトの構築を知らずにSEOが出来るわけがない、という話がIMJさんのセッションにも有りましたが私も心から同意します。SEOを行う上では幅広い知識が必要と思いますので、私も必死にSEO以外も勉強を続けています。(なお、自分の専門外の分野を一気に勉強できる機会としてCSS Niteは非常に有益と思います。私も可能な限り一般参加者として参加しています。今回ご参加頂いた方の中に、CSS Niteに初参加の方が多いと思いますので、ぜひ他の回にも目を向けて行かれることをおすすめします。)
なお、今回お話した要件の中で、技術上本当に難しいことは含まれていないと考えています。一覧ページのコンテンツ化は月額数百円のEC用ASPでも実現できました。表示件数も、通常のWebサイトで表示件数を倍にする程度で問題視されるほど負荷が高くなるのは、元々DB設計、DBからの呼び出しの設計に問題があることでしょう。
- ◎内部リンクは相対パスが良い?絶対パスが良い?
- SEO観点ではどちらでもかまいません。
ただし、HTMLソースを盗用された時のことを考えると絶対パスにしておいた方が安全でしょう。またcanonicalの指定などとても重要かつ誤っても気づきづらい部分は絶対パスにするのをルール化しておくことをおすすめします。
- ◎求人サイトやECでよくある、別サイトで同じ情報を出す際の重複コンテンツについて
- これには、一時しのぎの方法と、抜本的な方法があります。
一時しのぎとしては、テクニカルな対応で充分に対応できます。一覧ページであれば、表示する際のソートを変えることや意識的にtitle要素を変える、さらには今回申しました一覧ページのユニークテキストを変える、などで充分に対応は可能です。
抜本的な方法としては、同じ情報を出す複数のWebサイトでは、片方の検索流入を諦めるということになるでしょう。一時しのぎは、検索エンジンの進化に伴いどんどん難しくなります。もともと同じ情報を出さないようにすることしか抜本的な解決はありません。
一時しのぎはセッションの中で申しました「修羅の道」です。一時うまく行きましてもダメになる可能性は高いでしょう。もし一時だけうまく行けばいいWebサイトなのでしたら取り組むべきでしょうが、そうでない場合で苦しむ覚悟ができないのであれば同じ情報を複数の場所で公開しないようにすることをおすすめします。 - ◎やせたけれども体調は大丈夫か
- この半年でダイエットしました。健康的な食生活と運動で痩せましたので、以前よりも元気に生活していますのでご安心ください!
- ◎ズボンの裾が短いのでは?
- き、気をつけます!
では、どうもありがとうございました!