CSS Nite LP35フォローアップ(7)秋葉 ちひろさん(ツクロア)、堀内 敬子さん(Flask)

2014年6月14日(土)ベルサール九段 イベントホールで開催したCSS Nite LP, Disk 35「マルチデバイス対応 2014」のフォローアップとして、秋葉 ちひろさん(ツクロア)、堀内 敬子さん(Flask)の『UI設計に役立つ! 意外と知らないiOS/Androidの流儀』セッションのスライドなどをシェアします。

フォローアップ

堀内敬子:

iOSの解説を担当しました堀内です。
長時間お付き合いいただき、ありがとうございました。
iOS/AndroidのUIを知るという、少し異色なセッションでしたが、モバイルで使いやすいUIを作るための基礎知識やヒントとしてご活用いただければ幸いです。

スライド中の参考資料にも書きましたが、WWDC 2014のセッションビデオは、デベロッパ以外にも公開されています。技術の話だけでなく、使いやすいUIを作るのに役立つ内容、Apple流のプロトタイピングの方法なども取り上げられていますし、新しいiOS/OS Xの世界がかいま見れて面白いです。英語ではありますが、聞き取りやすい英語で話してくれているので、比較的理解しやすいと思います。

セッション後の質問の「Androidのうらやましい点」についてですが、あらためて考えてみまして大きく以下の2点がありました。

1. ホーム画面
Androidではホーム画面をカスタマイズできるのがすばらしいと思います。iOSはほぼ何もできません。iOS 8から通知センターにウィジェットを置けるようにはなるものの、それでもAndroidほど自由さはありません。

2. Android Wear
Android WearとはウェアラブルデバイスのためのAndroid OSです。腕時計型のデバイスは早く使ってみたいです。

いただいた質問への回答

【質問】WebViewばっかりのアプリだとiOSの審査でリジェクトされると聞いたのですが、ハイブリッドだとどうなんでしょうね?
WebViewばかりであるのが問題というより、Webサイトをそのままクリッピングしたものであったり、アプリならではの機能がない場合などに、アプリである必要性がないと判断され、リジェクトされることがあります。 App Store Review Guidelinesの12.3と2.12が関連項目です。

秋葉ちひろ:

Androidの解説を担当しました秋葉です。
80分という長時間、アプリのデザインに馴染みのない方には少し長く感じられたかもしれませんが、最後までお聞きいただきありがとうございました。
懇親会では、アプリのUIがこーんなにもWebとは違って、しかもiOSとAndroidでそれぞれ違うなんて、全部やるのは大変ですねということが話題にあがりました。
ですが、今後は他にもいろいろなインターフェイスをもつデバイスが増えてくるはず、キャッチアップしておいて損はないと考えています。

公開したスライドにも各ガイドラインの情報はかなり詰まっていますが、それだけでもの足りない方は、ぜひガイドラインそのものを読んでみてください。
Web制作にも役に立つものも多いはずです。

セッション中に触れられなかったものの参考サイトを挙げておきます。

たにぐちさんの基調講演でも、Androidが伸びてくるだろうとお話がありましたが、どちらが優れているということは特になくて、それぞれ良い点とイマイチな点を持ち合わせていると思います。
安いSIMも出てきていますし、Androidをさわったことがない方も、1台SIMフリー版を買って持っておくといいと思います。仕事柄、両者を「使って」おくことは非常に重要です。

今回の少しマニアックなセッションが、少しでも今後の制作に役立ちそうと思っていただけましたら幸いです。ありがとうございました。

動画

意外と知らないiOS/Androidの流儀/ 秋葉 ちひろ(ツクロア)、堀内 敬子(Flask) from CSS Nite on Vimeo.

2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。

2010年から2019年のベスト・セッション