2015年4月 4日(土)
長時間お疲れ様でした!
2014年12月13日(土)ベルサール神田 イベントホールで開催したCSS Nite LP38 「Webデザイン行く年来る年(Shift8)」のフォローアップとして、原 一浩さん(Greative)、矢野 りんさん、坂本 邦夫さん(フォルトゥナ)の『Webデザイントレンド:キャプチャで振り返る2014年の潮流』セッションのスライドなどをシェアします。
フォローアップメッセージは、セミナー終了直後のものです。
今年も長時間のご参加ありがとうございました。
イベント最後のセッションということで、これまでのセッション内容を振り返りつつ、キャプチャを眺めながら来年の進め方などを思索できるようなセッションになればと思い講演しました。出演した矢野、坂本、原のフォローアップコメントをお送りします。
もし、時間が作れたらゼヒデザイントレンドのスライドをみなおしてみてください。
次に、国内の教材とか保険とかなんでもよいのでウェブサイトを見てみましょう。
なんでも言葉で説明しただけのコンテンツが、とてもわかりにくいもののように思えるはずです。
今後デジタルコンテンツは、紙芝居のように「見せる順番」を熟考した「ビジュアル中心コンテンツ」のデザインにニーズが高まります。
多くのユーザーには「じっくり読んで、理解する」ヒマと気力がありません。
コーディングセッションで紹介していた「構造化データ」が注目されている理由は「文書構造に配慮した文字情報」が中心だったセマンティックウェブがユーザーのニーズに合わなくなってきたからです。意義のある1次情報をユーザーがつまみやすく提供するしか無い。こうした認識が出てきたのもユーザーニーズの変化が原因でしょう。カンタンにいうと、これまでのウェブページじゃダメということです。
ではデザイナーはどうすればいいか。コピーの質、ビジュアルの質、ストーリー作りの質。ずっと昔から大切だと言われていたクリエイティビティをこれからも保ち続ければいいんです。
2015年は自意識過剰にクリエイティビティを磨く年にしたい。と、考えています。
デザイントレンドを担当したフォルトゥナの坂本です。
参加された皆様、長時間お疲れ様でした。
最後少し時間が足りず「坂本の目」のルネッサンスの意味を解決できなかったので、補足させていただきます。
今年のデザイントレンドの準備で感じたのは、どれもこれも同じように見えるということでした。
これは上場企業などで特に強く感じたことだったのですが、普段見ている国内の比較的小規模のサイトでも同じようなことが言えると思います。
CSSフレームワークやあるいはJimdoをはじめとした初心者でも使いやすいサイト制作ツールのテンプレートに取り入れられることで、ビジュアルデザインを考えたことのないエンジニアやサイトオーナーであっても、そこそこの見た目を実現できるようになりました。
最低限の見た目が保証され、かつ様々なデバイスで見れるということは、基本的には喜ばしいことなのですが、素人とプロフェッショナルの差が生じにくいということでもあります。
そして見た目だけに限って言えば、停滞の時期に入ったように感じています。
今回イタリアのサイトを3つ取り上げました。個人的にイタリアが好きで、定期的にいろんなサイトを見ているのですが、なかなか残念な感じが続いていました。
もしかすると彫刻とか建築物とか立体にしかイタリア人の能力は発揮されないのか?などと思っていましたが、今年は紹介したサイト以外にも、おもしろいサイトがいくつもあって、ようやくウェブデザイン分野での目覚めを感じたように思います。
これらのサイトに共通しているのは、パーツ1つずつだと今までのサイトと変わらないのですが、触れてみると他に見られなかった動きをするということです。型にはまっているように見えて、何かそこから新しいものを表現しようというデザイナーの意欲のようなものを感じました。
もしかしたら、「これかっこいいよね!」という感覚がずれているだけなのかもしれませんが、きっとそういうところから、新しいものが生まれるのでしょう。
Webデザイナーという職業は他の職業と比べても、新しいものを生み出しやすい環境だと思います。10年後のことはわからないかもしれませんが、1年後や2年後のことを考えながら、仕事するのもよいのではないでしょうか。
その時にはきっと多くの新しいデザインアイディアが出てきて、きっとWebデザインそのもののルネッサンス(復活)が起きると信じて、2015年の動きに注目したいと思っています。
12/24に発売『プロとして恥ずかしくない 新・WEBデザインの大原則』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4844364707/
昨年2013年はターニングポイントの年とフォローアップコメントで書きました。
多くのサイトで小さな画面サイズから大きなウインドウでの表示をサポートしてきている点、そしてインタラクションが複雑になっていっている点が全体傾向として見られました。
加えてこれらの表現の背景には、きちんとした成果を生み出すための施策がとられているであろう点も、キャプチャから伺えました。
例えば、Webサービス系のサイトでないものでも行われた、短期的なUIのブラッシュアップの反復は、昨年はそれほど見られなかった傾向といえます。
今年から来年にかけては、ますますWebサイトの最適化が行われていくことと思われます。
一つの目的のために機械的に最適化されるデザインと、様々な解像度を持つデバイスに向けての包括的な対応への模索がしばらく続くのではないかと感じました。
同時に配布されるスライドでは、各サイトのURLも記述してあります。
PCだけでなく、スマートフォンでも見てみましょう。新しい発見があるかもしれません。
今年もありがとうございました&お疲れさまでした。
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。