Shift9:Webデザイン行く年来る年(CSS Nite LP43)フォローアップ(6)原 一浩さん(Greative)、矢野 りんさん(Baidu)、坂本 邦夫さん(フォルトゥナ)

2015年12月26日(土)、ソラシティホールで開催したShift9:Webデザイン行く年来る年(CSS Nite LP43)のフォローアップとして、原 一浩さん(Greative)、矢野 りんさん(Baidu)、坂本 邦夫さん(フォルトゥナ)の『Webデザイントレンド』セッションのスライドなどを公開します。

メッセージ:原さん

今回はWebデザイントレンドにご参加いただきありがとうございました。
昼から続いたセッションの一番最後ということで聞くのもなかなか大変だったと思いますが、長時間聴いていただきありがとうございます。

新しい試みとして、今年の出来事を振り返るというのをやりました。このコーナーにて、少しでも今のグローバル企業、上場企業をとりまく社会情勢の雰囲気みたいなものを振り返れる機会になったら幸いです。

今回は75分という長丁場のセッションでしたが、それでも語りきれなかった現象はいろいろとあり、それらはスライドの最後の方に70ページほどおまけコーナーとしておいてありますので、こちらもお楽しみください。

Webデザイントレンドを聞いたあと、これを活かすためにぜひ「トレンドサイトにじっくり触れる」というのをやってみていただけたらと思います。

今回挙げたトレンドサイトは、トピックに該当するものというだけでなく、その中でも別の側面から見た場合でも参考になりそうなものや、実はある部分でそれほどいけてなかったりというサイトもあります。

実際にUIを触ってみて、もし「こういう風にした方がいいのでは」と思えたらしめたものです。改善案を盛り込んだWebサイトを公開していくことで、Webの世界が一層よりよくなるでしょう。

また、技術的側面から学習テキストとして利用するものもいいです。例えば今回出たSPAの裏側がどうなっているのか。アーキテクチャについて考えるのもいいでしょう。もしまだ学んだことがなければFluxアーキテクチャについて冬休みにじっくり取り組んでみるのもいいかもしれません。

それから、過去のデザイントレンドをほじくりかえしてみるものおすすめです。といっても過去のShiftを見返そうというわけではなく、もっと以前のもの、インターネット以前のデザイン史です。

僕は地方へ出張に行くときでもここ何年か必ず持って歩いている愛読書があります。

この書籍はデザイン史で出てくるキーワードごとにまとめられていて、大きさも手頃で見返すごとに発見があります。今回紹介しているデザイントレンドも長い目でみればこうしたデザイン史の一幕になるのかもしれません。

実践面だけでなく、これら背後にある歴史、今をとりまく社会環境なども総合してWebデザイントレンドを楽しんでいただけたらと思います。

ありがとうございました。

メッセージ:矢野さん

ご参加くださった皆様ありがとう&お疲れ様でした!
私自身毎年Shiftに参加することで、今年も充実した一年であったとやっと落ち着きた気持ちになれます。

今年は、これまで「Web業界」と括られていたクラスタが「メディア業界」になった年でした。ネット広告費用は2014年一兆円を超え、さらにスマートフォンの普及で広告費を販売促進費にシフトさせてアプリによるクーポン発行による販促を行う企業も増加しました。ソーシャルメディア広告がネット広告の内訳で大きな存在感を見せてきたのも今年の傾向です。

そのような状況の中で企業がWebをメディアとして活用するのは必然です。製品やサービスそのものだけではなく、それを取り巻くストーリーをソーシャルの話題に乗せる。これこそ来年のメディア業界、Web部門に課される大きな課題となるでしょう。

でもそんな大きい課題に対してどんなふうに挑んだらいいのかね。と私自身考えたのですが、昨年最も印象的だったアドバイスは、知り合いのYoutuberからの「動画のばあい、まず声張らないと全然伝わんない」でした。どんなに企画がしっかりしていても、Youtubeとう土俵のばあい「声張ってない」だけで即スキップ。ターゲットが誰であれ、大前提の質というのはどんなものにもあるんだなあ。と感じいった次第です。それはコードをチューンナップして表示速度を速くすることや、情報を整理して読みやすくしたり、色調を調整して見やすく整えることと同じことでしょう。トレンドがどう変わろうと、我々の培ったベーシックな力量は通用します。これからも一緒に変化を楽しみましょう。

メッセージ:坂本さん

Webデザイン担当の坂本です。年末のお忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。

今年も様々なトレンドが紹介されましたが、個人的にもっとも象徴的だったのは「ずれ」だと思います。アップルウォッチに代表されるウェアラブルデバイスの登場(特に時計ですね)の登場により、必ずしも「画面が四角い」わけではないという状況がはっきりした結果ではないかと考えています。丸や楕円、多角形の画面のデザインを考えるなんて、昔は想像もできませんでしたよね。

Webサイト(いずれその概念すらなくなるのかもしれませんが)の目的によって、対応しなければならないデバイスや学ぶべき技術などはどんどん増えていくのかもしれませんが、その一方で「坂本の目」でお伝えしたように「やらなくていいことはしない」というような取捨選択も重要になってくるでしょう。

どんどん複雑になっているように感じられるWeb制作ですが、どのような形態になったとしても、必要なのはそのページを訪問するファンにどのようなことを伝えられるかと、それによってクライアントや運営者にどのような利益がもたらされるかということはあまり変わることはないはずです。

ブラウザのこちら側と向こう側の両方に人がおり、それをつなぐためのウェブであるということは、何も新しいことではありません。でも時には少しウェブを飛び越えてみる勇気を持ってみるのもおもしろいのではないでしょうか。

2016年も一緒に考え、学び、また元気にお会いできればうれしく思います。

動画

Shift9[#6]デザイントレンド from CSS Nite on Vimeo.

『こんなプロジェクトはいやだ!』をいいね!にするカイゼン(2月27日[水])

栄前田 勝太郎さん(リズムタイプ)を講師に迎え、問題発見・解決のためのメソッドを伝え体験してもらい、それを持ち帰って自分の職場(プロジェクト/チーム)で実践できるようにする講義+ワークショップです。

2018年、CSS Niteでは29回の関連イベントを通して125セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。

2010年から2018年のベスト・セッション