2016年8月21日(日)
2016年4月23日(土)、ベルサール九段 イベントホールで開催したCSS Nite LP45「ライティング・スキル強化デー」のフォローアップとして、松尾 茂起さん(ウェブライダー)の『検索エンジンからもユーザーからも評価されるライティング演出』セッションのスライドなどを公開します。
2016年10月22日、異なる講師陣/内容にて、CSS Nite LP48「ライティング特集」を開催します。
CSS Nite LP45にご参加いただき、ありがとうございました。
最後のセッションでお話ししたウェブライダーの松尾です。
私のセッションでは、検索結果で上位表示されるためのライティングノウハウを中心にお話ししましたが、いかがでしたか?
どんなによい文章も、読んでもらわなければ意味がありません。
そのためには、自分の書いた文章をどこで露出させるか?という視点が大切です。
そこで私は、検索エンジンで露出するためのライティングを取り上げました。
検索エンジンで露出すれば、あなたの文章を反復して読んでもらえる機会が生まれます。
また、検索エンジンで検索する人は、はっきりした目的があって文章を求めますので、滞在時間も長くなりやすくなります。
滞在時間が長くなればなるほど、あなたが文章に込めた「論理」は、より深く相手に伝わりやすくなるはずです。
何かを相手に伝えようとする際、「プッシュ型」と「プル型」というふたつの考え方があります。
「プッシュ型」はメルマガやディスプレイ広告のように、自ら相手にアプローチしていく手段。
その一方、「プル型」は、相手が必要としたときにのみアプローチしていく手段のことです。
検索エンジンで上位表示するということは、この後者のプル型訴求であり、先述のように、読み手が深く文章を読んでくれる可能性が高まります。
(※ただし、プル型はプッシュ型に比べて“待ち”の訴求であるがゆえに幅広く訴求できない場合があります。このあたりは益子さんのセッションにあった検索広告とディスプレイ広告の話にもつながります)
正直なところ、検索結果で上位表示するためのライティングは難しくありません。
読み手が何を必要としているか?を考え、その読み手の脳にとって「ラク」な文章を意識すればいいからです。
私がお話ししたノウハウを取り入れていただければ、おそらく、すぐに成果が出るはずです。
ぜひチャレンジしてみていただければと思います。
また、今回はマンガ的な演出のメリットについて多く取り上げましたが、もちろん、媒体によってはマンガ的な演出が難しい場合があります。
ただ、その場合も、マンガ的なアプローチにヒントを得ていただく形で、話者の立て方や、感情表現、ひとつひとつの言葉の使い方に気を配ってみていただければと思います。
たとえば、私は以下のような刊行誌にも寄稿しており、こちらでは「ナースが教える仕事術」とは違った固めの文体で言葉を綴っていますが、そこでも今回のノウハウの一部を活用しています。
最後になりましたが、今回、当方のセッション時間が押してしまい、大変申し訳ございませんでした。
いつもより熱が籠もってしまったといえば言い訳になりますが、時間を守るということは、あらかじめ与えられた文字数の中でベストな文章を書くことと同じだと考えており、プロとしてあるまじき失態に猛省しております。
スライドを送るスピードも少し早かったのでは・・・と思っており、分かりにくかった部分がございましたら、今回のフォローアップでダウンロードしていただけるスライドにて該当箇所をご確認いただけると幸いです。
また、セミナーの内容を少しでも長く記憶に残していただくために米国からお呼びしたルカーネマン氏でしたが、ところどころ英語と関西弁が混在して分かりづらい箇所があったようで、そちらも大変失礼いたしました。
またお会いできる機会があれば幸いです。
よろしくお願いいたします。
PS:今回、私のセッションでは、「わかりやすさ」という言葉をあえて「分かりやすさ」という漢字で表現しました。
これは、セッション中にお話しした“わかりやすさとは、その知識がどれだけ分配しやすいかということ”という意味を理解していただきやすくするための演出でした。
説明が足らず、失礼いたしました。
今回ご紹介した書籍
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。