CSS Nite Shift11(7)「スマホUIトレンド」佐藤 洋介(サイバーエージェント)

2017年12月16日(土)ベルサール半蔵門 イベントホールで開催したShift11:Webデザイン行く年来る年のフォローアップとして、佐藤 洋介さん(サイバーエージェント)の『スマホアプリにおけるUIデザインのトレンド2017』セッションのスライドなどを公開します。

フォローアップメッセージは、イベント開催直後(2017年12月)の時点のものです。

フォローアップメッセージ(補足など)

スマホのUIトレンドのセッションを担当しました佐藤です。

サービスデザインの現場において今年は、iPhone Xやスマートスピーカーの発売など、新デバイスの登場によって進化する市場への「応用力」を求められた年だったと思います。

そんな市場の中で、社内のクリエイターに対して僕が日々気にかけていることは以下の2つです。

  • 日々変わるトレンドに対して、いかに自分たちのスキルをアップデートすることができるか
  • 普段なにげなく頼ってしまう「経験則」や「慣れ」に対して、いかに自分自身をアップデートできるか

僕の好きなラッパー「haiiro de rossi」の歌詞で、「不安やリスクのない人生は安定ではなく惰性まみれのクソだ」というフレーズがあります。やっかいなのは「惰性」の状態でもそれなりにやっていけてしまうところにあります。

ただし、作り手の怠慢はユーザーにすぐにバレるし、常に進化する市場と比例してユーザーのリテラシーはどんどん上がっていきます。作り手としてユーザーをリードするためには、変化するトレンドを「自分なりに解釈」して、培ったベーススキルを「応用」する必要があります。

こうした変化の波を乗りこなすためにこそ、これまでの「経験則」をうまく使っていきましょう。フォローアップ用のスライドでは、当日紹介しきれなかったアプリも含んでいるのでぜひご覧下さい。

セッションの感想や質問について

常に新しいものが出てくるモックアップツールなど、どのように学習しているのか? 教材があるのか?

基本的にはみんな独学で学んでいます。新しいツールの場合、あまりリファレンスが出回っていないため、クリエイター同士で教えあうような「ノウハウを横に展開する」環境を大事にしています。とはいえ、最近のツールは応用が効くものが多く、学習コストがそこまで高くないので、1週間使い続けたら大体理解できるかと思います。流れの速いこの市場では「まずはやってみる」という意識が大事なのかもしれません。

UIの動画キャプチャの仕方は?

iPhoneの場合PCとつないでQuickTme Playerで操作画面を録画。iOS 11以上であればデフォルト機能の「画面収録」で行なっています。

Androidの場合、Telecineというアプリで動画をキャプチャしています。

日々のトレンドチェックをどのように記録しているのでしょうか?

基本的にはEvernoteでまとめています。新しくストアで見つけたもの、人から聞いたもの、ソーシャルで話題になっているものなど、目にとまった情報を自分なりに解釈して、「有料のカメラアプリ」や「メニューの出方が気持ちいいアプリ」など、特徴別にカテゴライズしてまとめています。ポイントは、得た知識を「その場ですぐにまとめる」というところでしょうか。性格上「後でやろ?」だとすぐに忘れてしまうので、情報に触れた瞬間に、その熱で書き留めておくことをオススメします。

2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。

2010年から2019年のベスト・セッション