CSS Nite LP61「これからのフォントとウェブでの組版を考える日」を開催します

2019年5月18日(土)、大崎ブライトコアホールでCSS Nite LP61「これからのフォントとウェブでの組版を考える日」を開催します。

フォントや組版をテーマにしたセミナーでイベントです。

筑紫書体のこれまで、と、これから/藤田 重信さん(フォントワークス)

昨年(2018年)8月にリリースした筑紫ヴィンテージ明朝、そして、来年にリリースを控えている筑紫アンティーク丸ゴシック等が、どのような背景や経緯で書体制作されてきたかをお話します。また、筑紫明朝の制作に着手した1999年当時の秘話や苦労話、その後、豊富なバリエーション展開を進めてきた筑紫書体シリーズの変遷や曲線美のこだわりも解説します。

さらに、Futuraに合うゴシックが欲しいとの声に応えて開発中の筑紫AMゴシック、筑紫楷書? 筑紫宋朝?などの筑紫書体群も試作中。今後、果たして、どこまで広がっていくのだろうか。など、開発中の裏話も紹介します。

クロストーク:書体デザイナー

各ベンダーの新進気鋭の書体デザイナー(4名)をお招きし、書体開発にまつわる裏側について伺います。モデレーターは「フォントおじさん」こと関口 浩之さんが担当します。 - 木龍 歩美さん(砧書体制作所) - 山田 和寛さん(nipponia) - 吉田 大成さん(アドビ) - 越智 亜紀子さん(フォントワークス)

フォントおじさんから

「フォントおじさん」でお馴染み、関口 浩之さん(ソフトバンク・テクノロジー)からコメントいただきました。

身近な存在だけど、日頃意識していないフォントや書体。コミニュケーションの主人公であるフォントを愛でて「フォントを深く学ぶ1日」にしましょう。

直接聴く機会が少ない書体デザイナーのお話をじっくり聴くと、みなさんのクリエイティビティに化学反応が起こります。そして、Webビジネスの戦闘力がアップします。デザイナーに限らず、ディレクターやエンジニアの方々にもおすすめの内容です。

コード体系化されたフォントが誕生しなかったら、情報革命やインターネット革命は起こり得ませんでした。そして、フォントや文字は人類の歴史であり、文化です。みんなで楽しく、フォントを語らいましょう。

私関口こと、フォントおじさんが基調講演させていただきます。松田 直樹さんのWebフォント講座、鷹野 雅弘さんのWeb組版講座、新進気鋭の書体デザイナーのクロストーク(山田 和寛さん、木龍 歩美さん、越智亜紀子さん、吉田 大成さん)、筑紫書体の藤田重信さんの90分オンステージのプログラム構成を予定してます。

フォントワークス藤田重信さんは、3年前に「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」にも出演されました。 今までのフォントの既成概念を変えちゃったかもしれない筑紫書体がなぜ誕生したのか、なぜ、過去に存在してなった新機軸の書体制作に藤田さんはチャレンジし続けているのか、アンカーポイントの少ないフォントはどのように作られるのか、これから筑紫書体はどう進化していくのか、美しい曲線のルーツは藤田さんの少年時代にさかのぼる?とか、90分語っていただきます。

藤田さんの話を聞くと、幸せな気分になります。書体やフォントが身近に感じるようになり、日頃のビジネスヒントになることもたくさん出てきます。フォント業界の異端児(←褒め言葉です)である藤田さんのお話、フォント初心者からDTPerやフォントマニアの方まで、皆さんにぜひ聞いてほしいです。

今回のイベントはセミナーだけではありません。Webフォントプラットフォーマー3社とフォントファウンダリー5社、合計8社(本日時点)が、受付エリアにてブース展示を行います。日頃、接することの少ないフォントメーカーの方々と意見交換したり、要望を伝えることもできる貴重なコーナーです。そして、たくさんの書体見本帳も入手できますよ。

そして、そして、フォントおじさんトートバッグの新作も全員にプレゼントします。

ぶっちゃけ、これだけフォントメーカーがブース出展して、書体デザイナーが5名も登壇するWeb系イベントは過去には無かったよね。また、Webフォントサービスを提供する複数の会社が同じスペースに肩を並べることも無かったよね。フォントメーカーの垣根を超えて、参加者と出展社、登壇者が一緒に楽しく学ぶ一日にしましょう。

ブース出展、見本帳の配布

見本帳の配布(全員)

2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。

2010年から2019年のベスト・セッション