2019年11月13日(水)
2019年6月1日に大崎ブライトコアホールで開催したCSS Nite LP62「Webアクセシビリティの学校」特別授業のフォローアップとして、松森 果林さん(聞こえる世界と聞こえない世界をつなぐユニバーサルデザインアドバイザー)の『誰もが隣にいる人と一緒に楽しむために』セッションのスライドなどを公開します。
参加者の皆さま、こんにちは。松森果林です。
拙い話を最後まで楽しんでいただき、誠にありがとうございました。普段あまり意識することのない、聞こえない世界や聞こえにくい世界について、少しでも興味を持っていただけたら嬉しく思います。
そして、ひとつでも多くの動画コンテンツに字幕がつくといいなぁと願っています。字幕付きのとっておきの動画ができたら、教えてくださいね!楽しみにしています。
今回の授業をきっかけに、お仕事や日常の生活の中で「こんなとき聞こえない人だったらどうするんだろう?」「見えない人だったら?」「車いす使用者だったら?」そんなふうに想像する習慣をつけていくと、世界がちがって見えてくると思います。
もっと知りたい!という方は拙著を手に取っていただけると嬉しいです。
また、「伝える」ことを生業としている皆さんにおススメなのが「ダイアログ・イン・サイレンス」というエンターテインメントです。
音を遮断し、言葉を使用せず、90分間言葉の壁を超えて対話を楽しむエンターテインメントです。日本では2017年初開催にあたり、私は企画監修に関わりました。今年で三年目となり、参加者からは「この体験をすると世界中どこでもだれとでもコミュニケーションがとれる気がする」などの感想があり、企業研修としても活用いただいております。チケットがあっという間になくなってしまうので、興味のある方はぜひお早めにどうぞ!
詳しくは、ダイアログ・イン・サイレンス公式HPをご覧ください。
聴覚障害者でも音楽が好きな人、関心を示さない人など様々ですが、楽しみ方は人それぞれです。
音楽は、ヘッドホンや車の中で最大音量にして音楽を楽しむ人から、手話歌や、手話パフォーマー、ダンサーなどもおり、ろう者の太鼓グループなども各地にあります。楽しむ手段も多様で、音を振動に変えるデバイスは、ヘアピン型、ボール型、クッション型、ジャケット型、手に握るタイプなどもあります。
カラオケの楽しみ方は、歌詞が表示され色が変わることから歌うタイミングが分かりやすいですよね。ガッツリ歌う人から、手話で歌う人、手話で表現する人など様々です。聞こえない人同士の場合は、音程やリズムなど関係なく超音痴でも堂々と歌えたりします(笑)
私個人としては、音楽は大好きで昔の歌(昭和の…)なら今でも覚えています。
ライブは、歌っている人の表情、声を出すときの呼吸や動き、そして空気を伝わる響き、お客さんの拍手など臨場感を感じられるので、来日公演なども良く行きます。そしてその時には、必ず前の席を確保するようにします。見えることが大事なんです!
よく聞かれる質問です。
手話は言語です。音声言語に英語やフランス語、中国語などがあるのと同様に、手話もちがいます。同じ英語圏でも、アメリカ手話とイギリス手話では大きな違いがあります。
また、国内でも方言があるのと同様に、手話も地域による違いがあります。国際会議や多様な国の聞こえない人が集まる場では「国際手話」が使われます。
手話は、国の文化や歴史を反映した表現も多くあり、例えば「食べる」という表現でもアメリカではパンを食べる表現、日本ではお箸をもって食べる表現など視覚的にイメージしやすい豊かな表現力を持った言語なのです。
手話は音声日本語とは異なる独自の文法をもった言語です。
面白い質問ですね!
程度や人にもよりますが、ジェスチャーと手話は別物なので、特に気にならないのではと思います。意味もなく手を動かすことはあまりないと思うので、ジェスチャーがあったほうが会話の助けになることも多くあります。
笑うこと、睡眠時間の確保、毎日甘くない甘酒を作って飲むこと。
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。