2020年7月15日(水)
2020年1月18日にAbemaTowers 10階セミナールームで開催したCSS Nite LP66 「デザイントレンド特別版」のフォローアップとして、原 一浩さん(カンソクインダストリーズ)、矢野 りんさん(バイドゥ)、坂本 邦夫さん(フォルトゥナ)の『Webデザイントレンド[特別版]』セッションのスライドなどを公開します。
Webデザイントレンド[特別編]と、Webデザイントレンド[自治体編]を担当しましたカンソクインダストリーズの原です。
雨が降る中、ご参加いただきまして誠にありがとうございます。
年末行った Shift13 のWebデザイントレンドセッションより2倍以上の時間をいただいてお話しましたが、年末話せなかったネタも含めまして、なおかつ初めて参加した方にもわかりやすくなるよう再構成しました。
ちょっと時間がおしてしまった点はお詫び申し上げます。
さて、まずは自治体編の冒頭で触れました前回のWebデザイントレンド自治体編についてフォローアップページのご案内をしておきます。
前回は 2016年2月24日にワテラス コモンホール(お茶の水)で開催され、当時は自治体サイトだけでなく自治体特設サイトについても触れました。
フォローアップサイトにある写真が少しコスプレ気味になっている点はご容赦ください。当時のスライドを見ていただきますと、時代の変化を感じとることができると思います。例えば、坂戸市のWebサイト (https://www.city.sakado.lg.jp/) は当時自治体Webサイトとしては斬新だと紹介していますが昨年リニューアルされました。どう変わったのか、ご自身の目で是非確かめてみてください。
世界の大学編は、年末はじめて行ったリサーチでしたが概ね好評な評価をいただき誠にありがとうございます。懇親会の場では大学の現場にいらした方より、より詳しいお話を伺うことができました。Webデザイントレンドセッションは発生している現象を表面から深掘りしていくスタイルなため、なかなか中の状況までたどり着くことはありません。ただ、参加者の中には自分が担当していたサイトが取り上げられましたという人もたびたびいて、その方からより深い話を聞くことができたりします。もし可能なら懇親会まで含めてのご参加を検討いただけるとより満足できる内容になるかと思います。
続いて、世界の大学編でスライドに掲載していなかったVRについて紹介します。VRといってもいわゆるヘッドマウントディプレイをつけて何かするという形ではなく、あくまで擬似的に大学内を散策するようなコンテンツということでのVRとなります。
以下の大学のWebサイトのフッター付近には、パノラマ写真が回転しているエリアがあります。ここがYouVisitというサービスを使っている箇所で、クリックするとユーザー登録が必要となりますがキャンパスの紹介を見ることができます。
また、アクセシビリティツールについても補足情報を書きます。
セッション中に紹介したUSERWAYが使われているサイトは以下のようなサイトですが (こちらは左上にアクセシビリツールが配置されています)、
他にもツールがあるので紹介しておきます。以下のサイトではAudioEyeというツールが使われていて、右下にあるアクセシビリティアイコンをクリックすることで起動しますが、まるでデスクトップアプリケーションのようなツールパネルが起動します。
こちらも合わせてチェックしてみてください。
今回の配布資料ですが、インターネット上での再配布はご遠慮いただいておりますが、社内にて発信元を明記の上でしたら自由にご利用いただいても構いません。お仕事やプレゼンのネタとしてご利用くださいませ。また、社内セミナーなどを実施したいなどのご要望がありましたが、お気軽にお声がけください。
最後に、今後のWebデザイントレンドの開催予定について書いておきます。
次に開催される場所は青森で、2月15日になります。イベント詳細については以下のリンクを参照ください。
続いて次の開催地は大阪で、3月1日に開催されます。
もし、開催地近くに在住のご友人などがおられましたら教えていただけるとありがたいです。
ではでは、良いWebデザインライフを!
Kansock.Industries 原 一浩
https://kansock.industries/
Twitter : https://twitter.com/kara_d
Facebook : https://www.facebook.com/kazuhirohara
CSS Nite LP66 Webデザイントレンドセッションにご参加ありがとうございました。
矢野からはフォローアップとしてグローバルの若年層で高い支持を得ているサービス増量版、およびセッション内で口頭で触れた動画サービスの紹介と、ランキング選外だけど知ってほしいWebサイトをご紹介します。
上海生まれの「リアルで会わない出会い系」。ソウルメイトと引き合わせてくれるという壮大な用途をかかげています。
各ユーザにサーバを割り当て、そのサーバに友達を勧誘するという斬新な基本設計の音声チャットサービス。誰かが立てたサーバで遊ぶという前提はマインクラフトのおかげで最近の若年層にとってはなじみがあるようです。
若年層はDiscordでボイスチャットすることを「ディスコでボイチャする」などと言います。
リアルな友達同士の交流ツールです。『友達同士で一番よく送られているメッセージって「いまどこ?」なんだって。Zenlyを使えば、もうそんなメッセージ送る必要ないよ!
という紹介文の高校生に絶大な支持を得る位置共有アプリ。
https://aminoapps.com/
もとは韓国アイドルとアニメの話題で盛り上がるためのWebコミュニティでしたが、近年スマホUIに特化しました。上海生まれNY育ち。
https://yay.space/
高校生をメインターゲットとしたコミュニティサービスです。サービス自も興味深いですが、運営の拠点を自社ドメインではなくnote上に置いている点も面白いですね。
https://note.com/yay_official
SEOを自社でがんばるより有効なのかもしれません。
Bryan university
https://bryanuniversity.edu/
が導入している動画配信サービス。
自社のブランドに合わせて動画のUIデザインを調整できるツールや配信技術を提供しています。コンテンツ・マーケティングの考え方に関する読み物もあります。
https://www.brightcove.com/ja/solutions/marketers
HSBC
https://www.hsbc.com/
が導入している動画サービス。
こちらは部分的に日本語にローカライズされています。動画配信技術やマーケティングのためのデータ分析ダッシュボードなどを提供しています。
フリーランスのデベロッパーの自己紹介です。
かなり砕けた内容ですが、自分の立ち位置や価値観を素直に強く表明している点が印象的です。
https://www.tobaccodocklondon.com/
問い合わせへのリンク先を常にfooterにFIXさせているところなど、デザインセオリーにとらわれずにイベントの想定参加者の課題をよく見ているところが素晴らしいです。
昨年なら静止画像でもそれなりに製品説明サイトの体裁はつくろえましたが、デモを動画で見せなければ全く伝わらない時代になりました。svgでフレームを作り、中にvimeoにアップした動画をはめ込んでモーショングラフィックっぽく見せているところも良い演出。
以上、セオリーにとらわれずにどこまで工夫ができるのか。まさに「独自の工夫」こそ次のトレンドであると言えそうです。
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。