CSS Nite LP37「選ばれるECサイト」

2014年8月16日に開催したLP37「選ばれるECサイト」のフォローアップのページです。

最終更新日: 2015年1月2日

基調講演:ECサイトのゴールデン・サークル
鷹野 雅弘(スイッチ)

私のセッションでは、ユーザー目線でというスタンスで、各セッションへの橋渡しを行いました。

今回、ECというテーマでしたが、それぞれのセッションではテーマごとに深掘りされ、なかなか奥深いな〜と、私自身、とても楽しく聞いていました。

参照リンク

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Bluelounge - Jimi: USB Port Extention

Why

その他

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セレクトショップ型ECサイト運営の裏側みせます
神森 勉(KDDIウェブコミュニケーションズ)

ECサイトの運営をしていると、さまざまなところで迷いが生じます。サービスリリースから半年経った今でも、このやり方でよいのだろうか?違う形は無いのだろうかと、常に考えています。そんなときに必ず立ち返るのが、サイトを構築する際に作成してもらった設計書です。

施策を打つときはUX MAPを、商品選定に迷ったときはペルソナモデルを都度確認し、対応しています。
ECサイトに限らず、Webサイト制作においても今は当たり前になってきている情報設計ですが、これはサービスを運営していく上でも非常に重要なものです。是非、活用していってください。

OneMe Storeのオープンから9ヶ月、オープン当初は開店特需で上がっていった売上も、3ヶ月も過ぎた頃から徐々に落ち込みました。その後、半年後に打ちはじめたさまざまなコンテンツ周りの強化によって、現在は開店当初以上の売上が出るようになってきました。世の中コンテンツ施策と言われていることが多い中でも、実際にはその効果が出てくるのは数ヶ月先です。また、一度始めたコンテンツ施策は、継続することこそが大切です。

ありがとうございました。

質問への回答

Q、初期コンセプトの部分を見ることはできますか?
A、一部ですが、UXマップとペルソナモデルを配布スライドに展開しました。
Q、ペルソナやユーザーシナリオは効果が出なかったということでしょうか?
A、ペルソナやユーザーシナリオ自体には問題はなく、運営して行くにつれて当初作り上げたペルソナが、商品販売を経てより具体化されてきたことで、商品選定基準などに反映されるようになってきました。また、ユーザーシナリオについては、当初想定していたシナリオに対して施策を打てていなかったこと(人的リソースなどの関係で)が問題でした。
Q、神森さんはガジェットはお好きなのでしょうか?
A、セレクトショップのような店員のオススメ商品が並ぶようなショップでは、スタッフ一人一人の熱量が全てで、そのガジェットが好きかどうかは、非常に大きいですね。そんな私も、スマートフォンやガジェットが大好きですよ!OneMe Storeで取り扱っている商品全て買い占めたいと密かに思っています^^

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いま取り組むべきECサイトのSEO
辻 正浩(so.la)

第三セッション「いま取り組むべきECサイトのSEO」を担当致しました辻です。

セッションの中で申しました通りGoogleは本当に激しい進化を続けていまして、SEOを専門にしている私でもその変化のすべてを把握出来なくなっているほどです。しかし、Googleの進化は「より検索される方の利便性を増すように」進んでいます。このセミナーに参加されたような方、顧客目線でECサイトをより良いものに変えようとされている方にとっては追い風になるはずです。

セッションの中でお話ししましたことは、追い風をいっぱいに受けてさらに加速するための帆になるはずです。どうぞご検討くださいませ。

参照リンク

nanapiのSEOはチーム戦!検索流入数を前年比166%にした施策

セッションの中で申しましたハウツーサイトnanapiのSEOについての記事です。

渡辺隆広のネットショップSEO 2014

PDF版Kindle版

セッションの中で申しましたネットショップのSEO要件のほとんどが網羅された電子書籍です。

SEOを成功させる一覧ページの作り方(CSS Nite LP29)

セッションの中で申しました、一覧ページのSEO要件について45分お話しました昨年のCSS Niteのセッション資料及び動画の公開ページです。

11位に潜むSEOの注目現象、カツオアルゴリズムとは?!

セッションの中で申しました「カツオアルゴリズム」の詳細情報です。
この仕様も2年でどんどん変化していますが(ニュースサイト以外では)現状ほぼ気にする事はありません。しかしこれは2年前からの事象ですがほとんどのプロでも気づいていない事です。そのような仕様は沢山あります。Googleは複雑化していまして「攻略」が難しすぎる事はご理解いただけるのではないでしょうか。

アンケートより

アンケートへのご記入、ありがとうございました。その中でお寄せ頂いた質問に回答いたします。

タイトルタグに商品の特徴を盛り込んで改善させ、Fetch as GoogleでURLを送信しクロールしてもらってもGoogleの検索結果に反映されないことがあるのですが、なぜでしょうか

これは、いくつかの原因が考えられます。

他にイレギュラーはいくつかは考えられますが、よく発生するものはこちらでしょう。title要素のGoogleの扱いも変化を続けています。しかしセッションで申しました通り影響力が大きいものですので、色々と試されることをおすすめ致します。

現状のGoogle検索に合わせて対応することで、title、テキスト、一覧ページ以外にすることはありますか?

はい、たくさんあります!ECサイトでしたら上でご紹介しました渡辺隆広さんの電子書籍を読まれることをおすすめします。

今基本として重要視されているのはtitle要素のみでしょうか?Keywordsやdescriptionの影響力はどうですか?

ECサイトのSEOを行う上でまず行うべきとして私が重要視しておりますのは一番工数対効果が良いtitle要素です。しかし、もちろん他の部分も重要です。meta要素descriptionはtitle同様CTRには影響しますので重要ですが、title要素に比べると影響力は大きく落ちます。しっかり気をつけた方が良い事は確かですが、潤沢に工数をかけられる状況では無くこれまでtitle要素をあまり気にして来られなかったのでしたら、まずはtitle要素から考えられることをおすすめします。
なお、meta要素KeywordsはGoogleにはほぼ影響しませんのでSEO観点では気にする必要はありません。

何をしたらこの成果が出たという明確な所がないですが、総合評価で取引先には報告をするんですか?

公開できるお客様の情報が限られますので明確なお話はなかなか出来ず申し訳ありません。nanapi様の詳細は上でご紹介しました記事に情報がありますのでよろしければご覧ください。
追う指標は最終的には検索から発生するコンバージョンと検索流入ではありますが、SEOを深く行う上ではそこだけを見ていても何もわかりません。そのサイトに合わせた様々な面で行っています。例えばインデックス数や流入発生LP数、特定キーワードグループでの順位動向などが挙げられますが、そのサイトに合わせた指標を見ています。

順位測定からアクセス解析としてガチで分析してSEOを行う。具体的な解析方法伺いたいです。(ユーザ属性別の流入とか?ですか?)

具体的な解析方法の詳細につきましては、それだけで1セッションとなってしまいますので概要だけご説明致します。

Webサイトのパターンにもよりますが、Googleの流入キーワードがほぼ見られなくなった今、私はSEOの分析のためのアクセス解析では流入キーワードは重視しません。(Yahoo! 検索の流入の比率がとても高いWebサイトの場合は異なります)。GoogleとYahoo!検索の検索のされ方が大きく違う場合もありますので、Yahoo! 検索だけを見ると特定の層のみを分析する事になってしまいます。さらに最近ではスマートフォンの問題もあります。PCとスマートフォンでの検索のされ方も大きく異なりますが、スマートフォンでのGoogle検索のシェアを考えますと流入キーワードを軸に判断することは非常に危険です。
そこで重視していますのは、流入ランディングページの変化です。テンプレート別、内部リンクの傾向別、内容別など、ユーザ属性別ではなくランディングページ別に切り分けて、どのようなランディングページにどのような流入があって、どのように変化しているかをとことん深堀りしていく解析を日常的に行っています。

訳の分からない挙動にどう立ち向かっていくか、ケーススタディがあったらいいなとおもいました。

そのようなケーススタディは皆様の役に立つものでは無いかもしれません。そう申しますのも「訳の分からない挙動」に立ち向かうのは、大量のデータを分析し続けるしかありません。しかもイレギュラーな事ですので、それまでとは違うデータの切り口が必要になる場合も多いものです。そのような分析に慣れているはずの私でも、経験がない挙動の理由に確信が持つには何十時間も掛かる事が多いものでして、SEOを専門にする人以外には現実的ではない場合が多いものです。

もしあなたがSEOを専門とされてないのでしたら、「訳の分からない挙動」は致命的なものでない限り諦めることも必要と考えます。セッションでも申しました通り、現状Googleの挙動をすべて把握することは不可能です。おそらくサイト全体が落ちる事は少ないはずです。一部の問題解決に時間を掛けるのであれば、落ちていない部分をさらに強くすることを考えるべきでしょう。

ただサイト全体が落ちる事や、売上に影響が大きい致命的な問題だった場合はそうも言えないでしょう。その場合は「訳の分からない挙動」でも、それがわかる人もいるかもしれませんので、SEOに詳しい人に相談することが一番の近道でしょう。
しかし信頼できるSEOの専門家は多忙でしたり高価でしたりで発注できる機会は少ないはずです。

対策としましては、一つのSEO上の問題が売上に大きな影響を及ぼさないように普段から考えておくことをおすすめします。「商品ページでしか流入が取れていない」「ブログでしか流入が取れていない」などのように一つの検索流入のパターンに頼っていますと、トラブルが発生したときに問題が大きくなります。セッションで申しました通り「狭い分野からでも一番を目指す」事は強くおすすめしますが、その狭い分野をどんどん広げていくことが重要でしょう。
(なお、ただいま弊社でも十分に仕事を頂いておりまして新規の仕事をお受けできておりません。)

最近NAVERまとめが検索上位にですぎてうっとうおしいと感じているのですが、まとめ系についてどう考えられていますか?今後順位が下がるようにGoogleが進化するでしょうか。またはうまく利用したほうがいいのでしょうか。

「NAVERまとめが上位に出過ぎている」のか「NAVERまとめの高い価値が正しく検索エンジンに認識されているのか」の判断は難しい所ですが、そもそも今後のNAVERまとめの評価がどうなるとしましても、行うべきことはかわりません。
「うまく活用する」としますと、NAVERまとめは広告等を除き営利を目的とした利用は認められていません。ですので行える事としましてはNAVERまとめに取り上げられやすいようなコンテンツ作りを行う事でしょう。しかしそれはNAVERまとめだけに効く事ではありません。まだまだ検索エンジンが評価するリンクを得やすい状態にするために必要なことの一つですので、NAVERまとめは関係なく、ぜひ行うべきことです。

なお、これまでの流れを見る限り直近で大きく落とす事はないのではないかと考えています。現段階では私はまだまだしばらくNAVERまとめが検索されやすい状況は続くと考えていますが、セッションでも申しました通り今の検索エンジンを把握することはできませんので自信を持って申せる状況ではありません。またYahoo!検索へのNAVERまとめの挿入はGoogleの判断とは違う軸で行われている事ですので、永続的に続くものではないかもしれません。
このように確信が持てる事は非常に少ないのが現状です。特定の媒体をうまく使う事は重要と考えますが、ひとつの手法に頼ることはおすすめしません。

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LT: ECを変えるマルチデバイス解析
小田切 紳(クラックス)

一人のユーザーが異なるデバイス(PC、スマホ、タブレット)を使ってサイトを訪れた場合の行動データを統合するマルチデバイス解析について解説いたしました。

昨今、ECサイトにおいても、スマートフォンやタブレットを使ったアクセスが急増しています。こうしたなか、スマートフォンやタブレットの価値を正しく評価するためには、従来のブラウザのcookieベースの解析手法では限界が見えてきました。

今回ご紹介したマルチデバイス解析は、ユーザーIDというパラメーターを使って、従来はデバイス毎にバラバラに計測されていた同一ユーザーの行動を一つにつなぎ合わせる解析手法です。これによって、スマートフォンやタブレットで商品情報を確認して最終的にPCで購入するといったユーザーの行動を把握できます。

マルチデバイス解析を行うことで、より精度の高い仮説を立てて施策を実施することが可能になります。ユーザー・エクスペリエンスを改善するためにも有効な解析手法ですので、ぜひ皆さんのECにおいて実施してみてください。

お知らせ

ウェブ解析士認定講座は、東京地区ではほぼ毎週、開催されています。ご都合に併せてご参加ください。

質問に対する返答

Q:実装方法をレクチャーして欲しかった。
A:実装方法はこちらをご参考になさってください。
https://developers.google.com/analytics/devguides/collection/analyticsjs/user-id?hl=ja
Q:GAではまだユーザーIDプロトコルはまだ一般公開されていないのではなかったでしょうか?
A:段階的に公開するということになっているので、たぶん近々お使いのアカウントでも使えるようになると思います。GAですと、アナリティクス設定>プロパティ>トラッキング情報のメニューの中に「User ID」という項目があるようでしたら使えるようになっています。
Googleのアナウンス
Q:GAは個人が特定が不可だったはずだが、ユーザーIDを渡しても大丈夫か?
A:個人を特定できる氏名、メールアドレス、電話番号などの情報を渡すのは絶対にNGです。ログインシステムで新たにユニークなユーザーID(文字列)を生成するか、現状のシステムで発行しているユーザーIDが個人を特定できない暗号化されたIDであれば、それを渡してください。不安な場合は、ユーザーIDをハッシュ化するプログラムを組むという手もあります。
■Googleデベロッパーズの説明をご覧くださいhttps://developers.google.com/analytics/devguides/collection/analyticsjs/user-id?hl=ja
Q:短かったので、ではどうすれば、という感じでした。
A:こちらの衣袋さんの記事が分かりやすいのでご参考になさってください。
https://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/03/20/17175
Q:売る側としては行動を追いたいが、個人としてはあまり追われたくないなと思った。
A:おっしゃる通りだと思います。リマーケティング広告やレコメンド機能などは、「ユーザーを気持よくさせる」「ユーザーの利便を高める」という視点が抜けると単なる押し売りになってしまいます。私も常に「ユーザー目線を忘れずに」と肝に命じています。
Q:いまいちわかりにくかったです。
A:すみません。こちらの衣袋さんの記事が分かりやすいのでご参考になさってください。
https://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/03/20/17175

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「選ばれる理由」、本当にありますか?
権 成俊(ゴンウェブコンサルティング)

戦略無くしてウェブサイト無し。

それが当たり前の時代はもう到来しています。

理想を諦めないでやりましょう。
「本当にこれで成果が出るでしょうか。」
その一言が言える勇気をもってください。

アンケートでの質問などへの回答

たくさんの感想とご意見、ご質問をありがとうございました。
頂いたご質問は本来はこちらからご説明すべき点で、他の参加者さんの理解を促すためにも大変的確なものでした。
ご質問いただいた皆様、ありがとうございました。

今回のお話は、当社で過去に全国行脚をした「構造設計セミナー」(3時間)の要約版です。
また機会があればフルバージョンも開催しますので、ご興味のある方はFBページか私のFBをチェックしてください。

また、他の事例にご興味がある方は、ぜひこちらをご一読ください。

以下、ご質問にお答えします。

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・キーワードからの市場シェアの算出の精度は高い?
・検索のSSL化でキーワードが取得できなくなっているが、いまならどうしている?

市場規模の算出は事業戦略においてとても重要です。
事業の成果を予測するときは、大まかに2段階で考えます。

STEP1 市場評価、選定
STEP2 市場の中でのポジション、競争環境の検討

STEP1が重要なのは、儲かるか儲からないかの大半は儲かる市場かどうかによる、という考え方です。
*このあたりの詳細はマイケルポーターの競争の戦略を読んでください。

市場規模の算出はSTEP1の中で行います。
この時に必要な分析の精度は、他の市場と比較して、良い環境かどうかが判断できるレベルです。
つまり、「自宅用の市場だと伸びても2倍だけど、ギフト用なら20倍が狙える」というレベルで良いのです。

新規事業の事業計画の際には、「この市場で年商100億円を狙いたい」というような話が良く出ます。
しかし、その市場でNo.1になっても売り上げの天井は10億円程度、ということが良くあります。
事業をスタートする前にそれが分かれば、無駄な事業投資をせずに済みます。

実際のところ、こういう判断が出来るデータというのはなかなかありません。
特にネットショップが取り組むような市場は小さすぎて、客観的なデータなど存在しないのです。
その時に、ある程度の売り上げ見込みのケタが分かるだけで大きな価値があるのです。

実際には他の方法でも市場規模の算出に取り組みます。
よくやるのは下記のような方法です。

このあたりと合わせて検討すると、精度が上がります。

キーワードが取得できない(not provided)という点については、取得できているデータからnot providedデータの中身を比例配分します。
たとえば、データが取得できているキーワードの割合がnot providedを含めた全体の10%の場合、実際の検索数はその10倍であると想定します。
取得できている”近江牛”の訪問者数が100セッションなら、実際は1000セッションだろう、ということです。

本当は検索エンジンごとに分けてシミュレーションしたほうが良いと思いますが、そこまでやっていません。
それでも、その程度の推測で十分に市場の判断の材料になっています。
もっとシビアな分析が必要になる場合もあると思いますが、結局は判断なので、現在の強みなど、他の材料も合わせて、あるデータで総合的に判断するしかありませんね。

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・今回のリニューアルで従来のユーザーが離れるリスクは検討したか?
・リスクを避けるために新規に別サイトを立ち上げなかったのはなぜ?

セミナーでは事業の方向付けの話をしましたが、決め戦略を実現することの方が難易度が高いです。

1)方向付け
2)資源の再配分
3)人を動かす

特に重要なのが2番の資源(人(時間)、モノ、金)の再配分です。
戦略に十分な資源を配分出来ないと、方向付けが正しくても成果が出ません。
新規事業を新たな柱として立ち上げるなら、現在の柱事業と同等の資源が必要になります。
そう考えると、別サイトにするということは、資源を分散させ、実現失敗のリスクを高めます。

その前提ですが、やはり別サイトにしたほうが良いだろう、ということもあります。
サイトのユーザーが現在のユーザーと全く異なる場合です。

しかし、今回はデータからも分かるように、すでにギフトの方の購入率が高かったので、現在のユーザーになじむ提案だと判断しました。
それでも、自宅用に近江牛を買う方がどう思われるかは不安だったので、そちらのシナリオも極力阻害したくないと思い、その点でもグローバルナビで自宅用とギフト用を分けた次第です。

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もともと安全安心なお肉という点で、ギフト市場は相性の良いものでした。
そのため、従来のブランディングと齟齬があるとは考えませんでした。

また、近江牛.comさんの旧サイトでは、お肉の安全、安心についてのこだわりの記載はありましたが、それを除けば競合他社とあまり変わらないものでした。
しかし、代表の新保さんは、安全安心なお肉を追求して農家さんと触れ合う中で、いわゆる霜降り和牛信仰に疑問を持っていたそうです。
霜降りというのは、言ってみれば牛を脂肪過多の病気にして売っているわけです。
牛や農家にとってそれは嬉しいことではありませんし、和牛の赤味の美味しさをもっと伝えたほうが良いのではないか、と思っていたそうです。

そのため、リニューアルに際して、霜降り押しを止め、赤身、熟成肉の良さを伝えていくとにしました。
それを支える信頼感のあるデザインというのはブランディングの一環として考えました。

ギフトパッケージ単体で見ると確かに真似されやすいのですが、安全安心を追求する姿勢や、赤身、熟成肉を訴求したいという考え方など、全体として一気通貫にしていくのは簡単にはまねできないと思っています。

このあたりは、初期に経営者インタビューというのがありまして、生まれから学生時代の経験、何を頑張ってきたか、そういった情報を元に、経営者のぶれない軸を見出すようにしています。
戦略もそれを踏まえて、「この経営者さんはこういう方向なら頑張り続けられる」という方向付けを考えています。

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LT: YOTPO(ヨットポ)ってなに?ユーザーレビューって必要なの?
岩本 庸佑(ギャプライズ)

皆様、先日はご参加ありがとうございます。顔が濃くてクリック!される岩本です。

今回、レビュー生成ツール、YOTPO.について話をさせて頂きました。

YOTPO.をご案内をする際に

「そもそもレビューってあった方がいいの?」と聞かれるケースがございます。

そこで今回はレビューがどのような成果を直接的、間接的に生み出すか?という部分についてお話させて頂きました。


まずは、下記が弊社が考える、またWEB担当者より上がってきてる成果です。


  1. レビューは滞在時間を伸ばし、商品へのエンゲージメントを高める
  2. レビュー付きの商品は売上、CVRがアップ(1~4件:CVR115%UP、5件~:CVR130%UP)する
  3. 低中価格帯のレビュー評価が高いことは高単価商品に流れる要素である
  4. レビューが付いた商品は露出アップすると売上増になる
  5. レビューを載せた販促メールは売上が上がる
  6. レビューを載せた商品は返品率が低下する
  7. 特集、ギフト紹介はレビュー評価が高かったコトを訴求するとよい
  8. 自社ブランドの信頼構築にはレビューは効果的である


これらがレビューから直接的、間接的な成果だと考えます。

「YOTPO.でできること。」

●ユーザーレビュー収集

▶レビュー獲得率が通常サイトより4~5倍高い!

  レビュー入力フォームが一体となったメールを送ることでユーザーが簡単にレビュー投稿が可能。

  また、依頼メールの配信タイミングがツールによって最適化されます。

●レビュー活用

▶見せる・拡散・流入チャネルを拡大

  ・サイト内のあらゆる箇所に「ユーザーレビュー」「ユーザー評価による商品ランキング」を掲載可能

  ・ユーザーレビューをFacebook上に反映させるコトが可能

  ・ユーザーレビュー毎にミニページをYOTPO.ドメイン配下に

▶分析する

  ・ユーザーレビュー経由でのユーザー動向分析

  ・ユーザーレビューリンク経由での売上分析



告知など

弊社、ギャプライズではWEBマーケティングツールをソリューションにてご提案可能です。

9月3日にランディングページ構築、運営(クリックテールを活用した分析・改善)の有料セミナーを実施致します。

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スマートデバイスにおける、ECサイトのあり方
たにぐち まこと(エイチツーオー・スペース)

私からは、スマホサイト制作で気をつけたいポイントを、特にECサイトに絞って紹介いたしました。

スマートデバイス向けのサイト制作は、設計から実装まで幅広く検討しなければならないポイントがあります。
今回、「よく利用するECサイト」のアンケート結果からユニクロさんを例にさせて頂きましたが、どんなECサイトでも、少なからず改良すべき点が出てきますので、ぜひ皆さんのサイトも改めて見直してみてください。

サイト制作全体を通しての話だったことや、具体的なサイト事例を用いての話ではなかったため、広い内容になってしまった部分もありますが、1つでもお役に立つ内容があれば幸いです。

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ECサイトのメールマガジン10の法則
益子 貴寛(サイバーガーデン)

配信、タイトル、本文、洗練の観点から、ECサイトのメールマガジンをよくする10個のポイントを解説しました。

消費者の気持ちを理解しようと努めたり、よいコピーを考えるスキル、文章を書くスキルを磨くことも、当然、根っこの部分として大切です。

このあたりは、なかなか一朝一夕にはいかず、ふだんの心がけによりますので、メールマガジンの具体的な改善は改善としてきちんと行いつつ、社内やスタッフで意識合わせをしましょう。

みなさんからいただいた「+1」、楽しく読みました。

取りまとめたテキストファイルを共有します。一応、配信、タイトル、本文、洗練に分類してあります。おまけで、2014年7月6日(日)に開催した札幌版の「+1」も共有します。

メルマガの監修をしていて思うのが、ショップ(書き手)の立場で考えるとけっこう近視眼になりがちで、消費者(読み手)の立場で考えると諦観が勝ってしまいがちなことです。ここがむずかしいところで、ショップとしては、はじめからムリと考えずに工夫の余地を探ったり、気持ちを高めてメールをつづることが大切です。

また、いただいたアイデアにもありましたが、「読者へのこういうキャンペーンを考えました」「こういう割引を用意しましょう」といった提案によって、メールマガジンだけにとどまらないよい影響が、関係者にもたらされると考えます。

ぜひ、「冷静と情熱のあいだ」でバランスポイントを見出しながら、前向きに取り組んでいきましょう!

告知など

サイバーガーデンbizで、コピーライティングなどの少人数制の講座をたびたび開催しています。興味のある方は、ぜひご参加ください。

質問への回答

アンケートの質問に回答いたします。

Q:ワン・トゥー・ワンの個別対応とは、具体的にどういうことですか? セグメントで活用ということでしょうか?

A:セグメントではなく、文字どおり「1対1」で対応することです。その人にマッチした案内を送る、という感じです(購買履歴やサービス利用履歴をもとに、個別にお知らせする)。

リアルの世界では珍しいことではなく、たとえばディーラーで車を購入すると、その人に合ったタイミングで、1か月や3か月の無料点検、法定一年点検や車検の案内ハガキが来ます。

顧客へのダイレクトな役立ち、という面もありつつ、短期的にはエンジンオイルや消耗品の交換、車検サポートでお金を落としてもらうこと、中長期的には関係維持やブランディングにつなげる、ということでしょう。

薄利多売のショップでは、本格的なCRMを導入していないとむずかしいと思いますが、高額の商品であればあるほど、小川さんがおっしゃった「顧客」から「個客」の発想のもとで、ちょっと手間がかかるとしても、きめ細かく対応する意味があると考えます。

Q:自分が好んで読むメルマガは、うまくくだけた文体なのに、自分では本来のキャラクター以外になりきれません。自分以外のキャラで無理やり書いたものでも、人の心に響きますか?

A:たしかに、向き不向きはあると思います。キャラクター設定は、別の「だれか」や「なにか」になるのをおもしろがれることが大切で、変身願望がない人には向かないかもしれません。向き不向きを超えるために、キャラクターやペルソナを関係者できちんと検討し、「像」や「大義名分」をつくったうえで担当者が取り組むことが、ひとつの解決策かなと思います。

だれでも、男、女、夫、妻、父、母、親、子、孫、友だち、恋人、上司、部下、同僚、○○好き、○○嫌いなど、たくさんのキャラクターを抱えて生きています。「こうなれたら」という理想像や、「こういうことをしてみたい」という願望もあるでしょう。これらは、とても大切な引き出しです。

「人の心に響くかどうか」は結果であり、仕事である以上、工夫を重ねながら追求していくもの、という気持ちで取り組んでいただけたらと思います。

Q:HTMLメールのスマートフォン最適化、パソコンとスマホの切り替えなど、解決法はありますか?

A:ひとまず、こちらが参考になります。
https://matome.naver.jp/odai/2138484596774522101

こもりまさあきさんが、このような電子書籍を出しています。
https://leanpub.com/responsive-email-design

顧客の想定環境として、もし許せば、レスポンシブHTMLメールを配信するのもアリだと思います。現状、わたしが関わっているメールマガジンでは、ほかの多くのショップと同じように、安全のためにテーブルレイアウトで組んでいます。トレンドとしては、ひとつひとつの情報要素を大きくし、スマホでも見やすいように工夫しているところが増えています。

HTMLメールだけを担当している人はあまりいないと思うので(業務の一部に過ぎないので)、個人的な感覚でいえば、あまりつくり込まずに、画像の「切った貼った」でだいたい済むようにするのが(あえていえば、かんたんなランディングページっぽいつくりが)現実的な気がします。

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ECサイトで「もう一度、購入したい!」と思ってもらうための戦略と分析事例
小川 卓(アマゾンジャパン)

今回はリピーターの大切さという観点でお話をさせていただきました。リピーターは大切だと思いながらも、ついつい新規獲得の施策や、サイト内の回収に目が向いてしまうという事があるのではないでしょうか。

オフラインの店舗などで考えるとリピーターの重要性はすぐに理解できるかと思いますし、リピーター獲得のためにいろいろな施策が行われていることに改めて気づくかもしれません。ぜひ、日常の生活の中でリピート施策を見つけ、サイトの改善施策として参考にしてみてください。まだオンラインでできていないことはたくさんあります。

今回は駆け足で難易度が高い部分もあったかと思いますので、改めて資料を見返してもらえれば幸いです。内容でわからない点などございましたら、TwitterFacebookなどでご連絡ください。

お知らせ

2014年8月23日発売の著書となります。

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ウェブ担当者通信の丸山さんから

今回のセミナーの冒頭、KDDIウェブコミュニケーションズさんのOneMeのお話にもありましたが、少ない予算の中でのPRは悩ましい問題です。

またism主催の権さんのセミナーにもありましたが、戦略を考えることが大切とはいえ、実際にどうやって戦略をたてたらいいのか?といった部分も悩ましい課題です。

実際、私たちウェブ担当者通信もリアルに悩んでいるところです。

私達は、ウェブ運用について学ぶ通信講座を主催していますので、中小企業でも新たにブランド戦略を作り、広く伝えていく方法を学びたいと考え、9月に開催するセミナーがあります。

もともと開催を決めていたものですが、私自身が今回のLP37セミナーに参加し、私達同様に悩んでいる方には面白いセミナーだと思い、せっかくなので告知させて頂きます。

講師としては、企業ブログとしては異例の月間100万アクセスを超えるコンテンツを産み出すLIG社の岩上社長。※「伝説のウェブデザイナーを探せ」ということで、砂浜に埋まった社長が話題になった会社です。

またユニクロのドライメッシュPinterestプロジェクトの仕掛人であり、海外広告賞の審査員も務める、海外の口コミ事例に詳しい電通の佐々木氏をお招きしています。

両氏から、中小企業でもお金をかけずにできるブランド認知を広める具体的な手法をお聞きします(社内体制やライター育成方法など)。

本来ウェブ担当者通信のプレミアムメンバー向け無料セミナーですが、一般の方も有償にて参加して頂けます。内容について詳しくはこちらからご覧ください。

ウェブ担当者通信 運営責任者 丸山

協賛、協力

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