2011年6月 3日(金)
2011年2月5日、ベルサール九段で開催したCSS Nite LP, Disk 13 reprise「スマートフォン特集(1)iPhone/iPad編」のフォローアップとして、多田吉臣さん(ヘルツ)の『地方におけるミニマムなiPad用Webアプリ制作事例』のスライドと音声をシェアします。
CSS Nite LP, Disk 13 repriseは、2011年1月22日に開催したCSS Nite LP, Disk 13「スマートフォン特集(1)iPhone/iPad編」の再演版です。
続編のLP16:Android編を6月18日に開催します。
「コミュニケーションデザイン責任者を誰がやるか」「小規模案件からのステップアップ」について少しフォローさせていただきます。
「実際は難しいですよね」「理想ではそうだけど・・・」といった声をいくつかいただきました。確かに、小規模プロジェクトの場合、専属の人を立てるのはコスト的にも無理があります。そもそも、それに特化した職種の人は身近にいないのが現実でしょう。
では、この問題をスルーしていいかというと、私はそうは思いません。明示的な責任者がいるに越したことはありませんが、次のようなやり方も現実の落としどころでアリだと思います。
自分だけで抱えると意識を保つのが難しいですが、関係者みんなでシェアすると自己修正力が加わります。
例えば、クライアント担当者を加えたミーティングなどで「ユーザー目線、徹底しましょう!私もできる限り意識してやりますので、忘れていたらご指摘くださいね」と言っておくだけでも随分と違います。
プロジェクトに関わっていない人や、一般の人(家族や友人でもOK)に定期的にフィードバックしてみると、Webに関わっていない人の純粋な意見が出てきたりします。私もたまにやるのですが、ときどき「はっ」とさせられることもしばしば。非常に有効な手段の1つだと思っています。
これについては、すみません。ちょっと誤解を招く表現があったようです。小規模案件でのノウハウで中規模・大規模にも通用するといったニュアンスでお伝えしてしまいましたが、これは真意ではありません。
中規模・大規模になると、当然考慮しなくてはならない多くのことが発生します。小規模に比べてあらゆるリスクが高くなるので、リスクマネジメントも必要です。
では、何を伝えたかったかというと中規模・大規模なプロジェクトなのにサービスの根幹にある「ユーザー視点」が欠如したものが多く存在する現実です。
私たちが作っているものが、単なるWebサイトやアプリという「モノ」になってしまうとこれに陥りがちです。対価が払われるのは「モノ」から得られる「体験」であり「サービス」であることを忘れてはならないと思うのです。
伊原さんのフォローアップにあった「似通っているところ」ってどこでしょうか。ぜひじっくりと考えてみてください。ビジネス・アーキテクツ(bA)さんが手がけるプロジェクトが規模の大小に関わらず、素晴らしい理由がわかると思います。
これがお伝えしたかった「ミニマム」な部分です。
以上、長文失礼いたしました。最後まで、お読みいただき、ありがとうございます。
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。