2014年9月10日(水)
2014年6月14日(土)ベルサール九段 イベントホールで開催したCSS Nite LP, Disk 35「マルチデバイス対応 2014」のフォローアップとして、小川 裕之さん(ツクリベ)の『レスポンシブWebデザインのワークフロー』セッションのスライドなどをシェアします。
実例を交えてRWDをウォーターフォールのワークフローで進めるリスクと、それを改善したプロトタイプを中心としたワークフローの話をしました。
失敗例のように同じようなトラブルにあったという話は周りでもよく聞きます。これからレスポンシブWebデザインを始める方や、既に経験はあるけれど進め方に不安がある方は参考にしていただければ幸いです。また特に問題なく進められているという方も、その進め方にリスクが潜んでないか、これを機に見つめ直してみてください。
セッションの中でも話しましたが、ワークフローを変えるというのは簡単なことではありません。環境や立場上、変えたいと思っても難しいという話はよく耳にします。私もそういう時はあるのですが、その中でも他の立場の人に早めに情報を共有してもらうようにしております。それだけでもリスクに気がつく早さが変わってきます。
成功例のようなワークフローが浸透するにはまだ時間がかかるかも知れませんが、まずは取り入れられるところから実践してみてください。
ありがとうございました。
以下、アンケートでいただいたご質問に回答致します。
大枠の構成が異なるページの数だけ作ります。従って、トップと下層のベースとなるフォーマットのみが多いです。その他、他と異なる構成のページ、または機能の実装を確認してもらいたいページがあれば作成します。
事例では、トップと2種の下層ページフォーマット、lightboxを使用したギャラリーページのプロトタイプを作成しました。
カンプを作るのはプロトタイプの後です。失敗例でも取り上げましたが、先にカンプを作ってしまうと実装で苦労する可能性があります。また、カンプを作るケースで進めるときは基本全ページ作ります。
下記スライドの14Pにメリット・デメリットをまとめてますので参考にしてください。また、どうしてもモバイルとPCで構成や内容を大きく変えたい場合、想定されるユーザーの利用シーンが限定的である場合などは、RWDでは無理な設計になりがちなので専用サイトを作るなど提案をしております。
レスポンシブWebデザインの基礎
今回の実例ではオリジナルのグリッドシステムをベースに作成しました。ただ、最近の案件ではCSSフレームワークを使用して作成してます。
CSSフレームワークの活用については松田さんの資料を参考にしていただければと思います。またディレクターであれば、同様に松田さんが取り上げてましたWebflow、Adobe Edge Reflowなどのツールの使用を提案致します。
Webflow
Edge Reflow CC
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。