2015年4月 4日(土)
2014年12月13日(土)ベルサール神田 イベントホールで開催したCSS Nite LP38 「Webデザイン行く年来る年(Shift8)」のフォローアップとして、植木 真さん(インフォアクシア)、山本 和泉さん(*fc0)、中根 雅文さん(慶應義塾大学)の『動画にキャプションをつけなきゃ ダメよ?ダメダメ』セッションのスライドなどをシェアします。
フォローアップメッセージは、セミナー終了直後のものです。
インフォアクシアの植木です。
「アクセシビリティ」のセッション、いかがでしたか?
Webコンテンツのアクセシビリティを確保する基本は、コンテンツをマシンリーダブルにすることです。そうすることによって、さまざまなデバイスで利用することが可能になり、より多くのユーザーがより多くの場面で利用できるようになります。
HTMLであれば、代替テキストの提供や適切なマークアップが基本ですが、動画コンテンツをマシンリーダブルにするのが、今回ご紹介したキャプションです。キャプションは、聴覚障害があって音声を聞くことができないユーザーにとって不可欠なものであることはもちろん、障害の有無に関係なく、より多くのユーザーが動画コンテンツを利用できるようにして、さらにコンテンツ自体の検索性や利便性も向上させます。
もしYouTubeを使って動画コンテンツを制作する機会があれば、ぜひ一度トライしてみてください。思っていたよりも、簡単にキャプションを付けることができるはずです。どんなふうに付ければいいかは、今回のスライドを参考にしてもらえたらと思います。
皆さんが動画にキャプションを付けて公開されたときは、ぜひお知らせください! いろいろなセミナーやFacebook、Twitterなどで、事例としてご紹介させていただきます。
今回のセッションは動画のキャプションにフォーカスしましたが、最後にご案内させていただいた通り、Webアクセシビリティの基本的なポイントをわかりやすく解説するビギナー向けのセミナーを、来年2月11日(水)に都内で開催します。アクセシビリティやってみようかなと思った方がいらっしゃれば、ぜひみんなと一緒に楽しく学びましょう!
AccSell Meetup 008『集まれ!アクセシビリティ・ビギナーズ! 2015』
では、来年のShift9でまた皆さんにお会いできることを楽しみにしています!
AccSellの中根です。
今回はキャプションをテーマにお送りしましたがいかがでしたか?
セッション冒頭で、今年のアクセシビリティー関連のトピックスをまとめて紹
介しましたが、個人的にはキャプションを付けるハードルがここまで下がっているということに気づいた、というのが一番大きな出来事でした。必ずしも簡単とは言えないものの、かといってどうにも大変で手が出ないというようなレベルでは全くない、というのがお分かりいただけたでしょうか。
アクセシビリティーというと、やはり障碍者向けの対応というイメージを持つ方がいまだに多いのだとは思います。キャプションも、一番恩恵を受けるのは聴覚障碍があるユーザーですので、その意味では障碍者対応と考えることもできます。ただ、動画にキャプションが付いていることによって恩恵を受けるの
は、必ずしも聴覚障碍者だけではないということは、もっと多くの方に知っていただきたいと思っています。
実際、皆さん、そして私も、いつキャプションが必要な状況になってもおかしくありません。気づいたらPCやスマートフォンのスピーカーが壊れていたとかいうようなことだってあるでしょうし、耳の調子が悪くなることだってあるでしょう。
キャプションはおそらく最も分かりやすい例だと思いますが、基本的にアクセシビリティーの高いWebを作るということは、明日の自分が困らないようにするという側面も、意外に大きいのだと私は考えています。
今回のセッションを、そんなことを少しでも考えるきっかけにしていただけたら嬉しく思います。
AccSellでは、アクセシビリティーに関連した最新の話題をTwitterで紹介して
います:
https://twitter.com/AccSell_net
また、AccSellの3人が特に注目した話題について、隔週配信のポッドキャストで詳しく紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
AccSellアシスタントの山本ギリギリっす。じゃない!山本和泉です。みなさま、Shift8おつかれさまでした!
今回のアクセシビリティのセッションのメインテーマは「キャプション」でした。
最初は「え、キャプション・・・?(興味ない)」って思った方が少なくなかったと思います。えぇ、実は私も最初はキャプションって、、って思ってました^^;
ですが、今回のセッションで動画のキャプションって、電車の動画の広告とか、テレビのデジタル放送とか私たちの生活にあたりまえにあるよねぇっていうことを改めて気づいた方も多いのではないでしょうか。
動画や音声コンテンツでキャプションがあるだけで視聴率がとても上がることもうなずけますよね。
キャプション以外でも、どんな機械ででもどんな環境でも同じ情報が伝わるように意識して作っていけるように、一緒にがんばりましょう!
ぜひみなさんの普段の疑問質問をAccSellに投げてください。きっと植木さんと中根さんがポッドキャストやメルマガやMeetupで答えてくれるはずです!(他力本願)
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。