CSS Nite LP52「ウェブサイト制作、手を動かす前に考えておくこと」フォローアップ(6)志水 哲也さん(タービン・インタラクティブ)

2017年7月15日(土)ベルサール神田 イベントホールで開催したCSS Nite LP52「ウェブサイト制作、手を動かす前に考えておくこと」のフォローアップとして、志水 哲也さん(タービン・インタラクティブ)の『マーケティングオートメーションで実現する、Web戦略の実行〜マーケティングオートメーションは、ウェブ制作者を戦略パートナーにするか?』セッションのスライドなどを公開します。

メッセージ

セッション6 「マーケティングオートメーションで実現する、Web戦略の実行 ?MAはWeb担当者を戦略パートナーにするか?」を担当した志水哲也です。

長らくWeb制作の業界で「戦略パートナー」を目指して会社運営をしてきた立場から、「ようやくクライアントが戦略的にWebを活用出来る環境が整ってきた」こと、「そのときWeb制作者が戦略パートナーとなるにはどうすれば良いか」についてお話をさせていただきました。

当社で導入実績の多いHubSpotを例にお話しましたのでそれ自体に興味を持っていただいた方も多かったようですが、お話したかったのは、MA登場後のWebプロフェッショナルの立ち位置です。(代理店向けにサービスをしていませんので、みなさんにお願いされてもHubSpotは販売できません)

クライアントが戦略を実現できる環境が整いつつある今、イコールパートナーシップを基本にクライアントを導いてあげられる専門家になれるよう、研究することは大切です。今回のセッションがそのきっかけとなるのであれば、私にとっては望外の喜びです。

最後に注意点です。MA共通に言えることとして、ノウハウが足りない状態でお客様に提案すると炎上する恐れがあります。まずは自社運用で知見を貯めることが前提という話を忘れないでくださいね。

以下、アンケートでいただいた質問に回答します。

Q:BtoC企業に提案するのはありでしょうか?

A:比較的高額で検討期間が長い商品、リピートやアップセルが多く見込まれるサービスでは有効です。

Q:社内のWeb担当としては、MAのような何でもできてしまうツールに業務が依存することに不安もあります。大丈夫でしょうか?

A:MAは何でも自動でできてしまう魔法のツールではなく、「今までできなかった業務を、自動化を前提に取り組めるツール」だとお考えになった方が良いと思います。 見えていなかった指標データを抽出したり、送れていなかったメールを送信したり、リードを点数や行動パターン毎にリストに区分したりという作業はMAがなければ膨大な作業量を必要とするため、現状手作業で実施しているケースは少ないでしょう。逆に言うと、オートメーションという名前がついてはいますが「現状の担当者の業務削減」を目的に導入するのはお勧めしません。社内のWeb担当者が戦略レベルのお仕事にするためのチャンスだと考えてみてください。

Q:東京のオフィスでは制作事業ではなく、何をするんでしょうか?

A:コンサルティングや教育事業を中心に活動します。Webを中心とした戦略的な業務フローを構築・運用できるよう支援するサービスです。

Q:営業を必要としないモデルでは半減しそうですが、いかがでしょうか?

A:メールやソーシャル、広告によるプッシュも必要としてないモデル、ということであれば必要ないと思います。

Q:クライアント側からするとMAを活用するべきだと感じましたが、制作側からするとどういうモデルでビジネスをするのでしょう? NDAを結んで運用までをWeb制作の現場で実施するということでしょうか?

A:その通りです、私たちがご支援している企業とはそのような契約を結んでサービス提供しています。 当社ディレクターやサポートメンバーをクライアントアカウントに入れていただくことで、戦略支援や運営サポートが可能となります。コンテンツの追加やワークフローの追加といったアウトソース業務も直接デリバリーするモデルです。

Q:東京オフィスではどのようなメンバーを募集していますか?

A:コンサルタントとディレクター、カスタマーサポートです。どの職種もマーケティング戦略とWeb構築、MAツールの知識が必要となります。全てを経験している人はダイヤモンドのように希少ですから、足りない部分は勉強していただける環境を準備しています。ダイヤモンドになってください。

2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。

2010年から2019年のベスト・セッション