2020年1月 2日(木)
2019年5月18日に大崎ブライトコアホールで開催したCSS Nite LP61 「これからのフォントとウェブでの組版を考える日」のフォローアップとして、木龍 歩美さん(砧書体制作所)、山田 和寛さん(nipponia)、吉田 大成さん(アドビ)、越智 亜紀子さん(フォントワークス)さんの『クロストーク:書体デザイナー』セッションのスライドなどを公開します。
アドビの吉田です。クロストークにご参加いただき、ありがとうございました!
私はまだ経験が浅く、学生の時の制作の話がほとんどでしたが、書体デザイナーを目指している学生がどういう活動をしていたか、どういう経緯で携わることになったかなど、珍しい話ができたかと思います。1つの書体を完成させるとなるとハードルが高く感じてしまうものですが、仮名だけのフォントや、少ない文字セットのフォントも世にはたくさん存在します。今回のクロストークで書体デザインに興味を持っていただいた方にはぜひ、挑戦してみてほしいです。フォントに対する考え方、使い方も少し変わるかもしれません。
源ノ角ゴシックの「たいと」という漢字については、以前アドビのブログで制作体験の記事を書いたので、興味のある方はぜひご一読ください。「アドビ 入社早々に総画数84画の漢字を作った話」
https://blogs.adobe.com/japan/taito/
また、私が使っていたフォント制作ツール「Glyphs」の使い方についても同じくアドビのブログで記事を書きました。会社でもこのツールを使って制作しています。https://blogs.adobe.com/japan/serialization/adobefonts-glyphs/
他のイベントなどで見かけましたら気軽に声をかけていただけると嬉しいです。ありがとうございました!
吉田大成
アドビ
書体デザイナー
Twitter: https://twitter.com/yoshi_typo
砧書体制作所の木龍です。先日はご参加いただきありがとうございました。
フォントをつくる人たちもいる、とフォントを使うときに片隅に思い出してもらえれば嬉しいです。
話の中にありました、芯の実例はこちらです。
『星野リゾート 界』
https://kai-ryokan.jp/
言いそびれたこととして、制作ソフトは吉田さんと同じくGlyphsを使用しています。また、山田さんが「ひとりファンダリー」に対して砧書体制作所は「ふたりファンダリー」です。片岡朗と木龍でやっております。ですので同様にフォントを買って使ってもらえることが次の制作につながります。何卒!
イベントでは紹介しきれなかったフォント、たくさんありますのでお手元の見本帖と合わせてHPもぜひご覧ください。
砧書体制作所(旧 カタオカデザインワークス)
http://www.moji-sekkei.jp/
以下からもリリースやキャンペーンなど動向をお知らせしております。よろしくお願いします。
Facebook: https://www.facebook.com/kinutafont
Twitter: https://twitter.com/KDW_moji
これからも使いたいと思ってもらえるフォントを作れるよう、精進します。ありがとうございました。
木龍歩美
Twitter: https://twitter.com/kiryumi
nipponiaの山田です。トークにお越しいただきありがとうございました。みなさまにお目にかかれて光栄です。
近年、若い学生から書体デザイナーになりたいという声をかなり聞くようになりました。フォントはこれまでもこれからも作られ続けるでしょう。
一方、我々や彼らを取り巻く環境というのは厳しいと言わざるを得ません。数多のデジタルフォントがすでに市場に出回ってる現代に於いては、独立系の書体デザイナーが幸せに生きていくために持続・発展可能な状況を我々世代が構築していく必要があり、しかしそれが今後の楽しみのひとつでもあります。
最新情報はnipponiaのツイッター、ホームページをチェックして下さい。
Twitter(nipponia): https://twitter.com/nipponia_np
Twitter(山田): https://twitter.com/ymdkzhr
HP: https://www.nipponia.in/
登壇した吉田氏、木龍氏、越智氏ともどもよろしくお願いいたします。
山田和寛
フォントワークスの越智 亜紀子です。この度はご参加いただきありがとうございました。
フォントを作り上げるのってすごく大変でしょ!とよくお声かけされます。
確かに『パルラムネ』や『パルレトロン』もそれぞれたくさん悩んでデザインしました。
でも、後から振り返ると「悲しい悩み」では残っていないんです。
「やってやったぜ! はー! 大変だったけどよかったよかった!」と清々しい気持ちが心に残っているんです。
不思議ですよね~。
きっとあれは「好きで楽しいから悩む」だったんですね。
これからフォントデザインに挑戦しようとする方々は、きっと色々な事があると思います。
でも皆様の中にある「好き」という気持ちが支えになってほしいと願っております。
これからも皆様にときめいてもらえる書体デザインに励みます。ありがとうございました。
『パルラムネ』については
フォントワークスのコラムでまとめていますので、ぜひご覧ください。
https://lets-site.jp/fontstory/column/archives/10
『パルレトロン』7月リリースです
今年は色々な書体がでますのでお楽しみに。
https://fontworks.co.jp/column/archives/34
フォントワークス
越智 亜紀子
Twitter: https://twitter.com/shirogoma1213
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。