2020年1月 2日(木)
2019年10月19日に大崎ブライトコアホールで開催したCSS Nite LP64「Coder's High 2019」のフォローアップとして、阿部 文人(necco)、今 聖菜(necco)さんの『ウェブデザイン・サイト制作におけるプロジェクト・タスク管理ワークフロー』セッションのスライドなどを公開します。
セッション1を担当しましたneccoの阿部と今(こん)です。
デモがきちんとできずに本当にすみませんでした。キャプチャや動画などを用意しておくべきでした。デモがお見せできず全体でどういうフローで業務を行ってるか見えづらい部分もあったかと思いますが、今回のセッションではneccoのワークフローを通して何か一つでもみなさんのプロジェクトやタスク管理の改善につながればと思ってのセッションでした。
GTDの考え方や投稿先のチャンネルの整理、フォルダの整理などもメンバーの業務の中で繰り返し利用するものかなと思います。
すべてを取り入れることも不可能だと思いますし、お金がかかるツールの導入がそもそも難しいなどもあるかもしれませんが、
みなさんの改善のキッカケになれば嬉しいです。
TwitterやFacebookなどがメインです。詳しい人をフォローして気になるワードが出てきたら深堀りすることが多いです。あとはCSS Niteや各種カンファレンスイベントはよく参加しています。例えば最近ではheadless CMSの海外の状況は英語で検索したり、Youtubeで検索して動画みたりしました。
Netlifyという静的ファイルのホスティングサービスです。
デモではNuxt.jsをつかっていて、GitlabにPushしてプルリクをMasterBranchにマージするとCIが走って、Netlifyにデプロイされます。厳密にいうとローカルでNuxt generateして静的ファイルは作成せず、Netlifyでビルドコマンドを設定しておくとNetlifyが自動でNuxt generateしてくれてルートディレクトリに静的ファイルが展開されます。Kiteさんのセッションでもこの話はでてきていたので参考にしてもらえればと思います。
CaT東京開催、実は考えております。日程は未定ですが来年のどこかで行いたいと思います。そのときはぜひご参加ください。
粒度は1日内では終わるようにしてます。例えばトップページデザインなどは1日で終わらないので、トップページメインビジュアル作成などにしたりします。大きすぎるタスクの場合は親にしてサブタスクを使う方法もあると思いますが、ボード表示ではタスクがすぐ見えなくなってしまうのでneccoではあまり利用していません。
通知量はなるべく絞るように工夫してます。例えばAsanaではタスク追加時と完了時のみ通知するなど。
細かいタスクはtimes-abeなどのチャンネルをSlackにつくり、Asanaにもtimes-abeなどの個人用のようなプロジェクトをつくり連携して細かいタスクは処理してます。細かいタスクはいれるのが面倒ですが、タスクは入れると忘れることができるのがメリットだと思います。脳のスペースや心配を忘れるようなイメージです。GTDもその考え方が書かれていたりします。
基本的にはメンバーが手動でおこなってますが、大きな案件が走るときなどはディレクターの私がいれて優先度を上下で入れ替えて、上からタスクを進行してもらうようにしてます。Slackからだけだとすぐ流れてしまうので基本的にはAsanaをボード表示してプロジェクトごとにタスクを管理しています。重複タスクは発生するときもあるので発見したらすぐに削除したりもします。
現在は代表をしていますので、メンバーと相談しつつプロジェクト単位での導入を行って、全プロジェクトに適用する流れをとっています。
前職、前前職では、費用、導入メリット、導入方法などを資料でまとめて上長などに提案したり、小さな案件に導入してもらい、使いたいと声を上げてくれる、仲間を増やしたりしています。
下記のツイートにも記載しましたが、私のタスク管理は多くの変遷と挫折の連続でした。
紙からはじまり、RedmineやBacklogも試したりしましたがどうしても合いませんでした。
またデザインとエンジニアリングをどちらもやりますし、チームメンバーもデザイナー、エンジニア、ライターのメンバーがいるため一つの職種のみが使いやすい、受託案件に合いそうにないものは継続して利用できていませんでした。
Asanaはタスクを4つの表示方法で切り替えができることと、プロジェクトをすぐまたいで表示できる、自分のタスクをプロジェクトをまたいで表示できる。などの機能があり、いままで利用していたものはそれができたものがありませんでした。
特にneccoではボード表示や、カレンダー表示が多用されています。
https://twitter.com/abefumito/status/1185442687769444352?s=20
誰か一人のタスク管理がうまくいく、誰か一人が使いやすい、誰か一人が大きな声を上げたから導入しない。などは全てneccoでは採用せず、プロジェクトがうまく行くようになるか?チーム全体としてはスピードがあがる、効率化につながるか?最後にはお客さまのためになるか?などの本来の目的のためにワークフローだけでなく全体最適化を図ってます。
エンジニアも参考サイトを用意してFigmaにはったり、画像を書き出したり、テキストを修正したり、デザイナーがどうしても時間がとれないときなど部分的にFigmaでデザインを提案してもらったりしてます。その際もFigmaの同時編集機能はともて便利で、neccoでも利用しています。
現在はGitlabのCIを利用しています。プロジェクトによってはCircle CIなども利用しています。
入社した際に利用するツールや、拡張機能などは一式esaにまとめていて、それを見てもらってます。
necco独自のワークフローに対しての教育などのカリキュラムは用意してません。
ただデザイナーやエンジニアには#info-design-studyや#info-dev-studyなどの情報共有Slackチャンネルを用意しているので、入社時に時間が空いてしまったりする場合をそのSlackチャンネルを読み進めてもらってりしています。
Figma導入前はSketch + Zepline(プロトタイプ&Spec) + Abstract(バージョン管理)を利用していました。ずっと考えていたこともありますが、どうしてもデザイナーだけファイル管理に追われていることが納得ができず一度上記のエンジニア的な管理で落ち着きましたが動作が不安定で遅く大きな不満がありました。
Figmaに変えたことで全員同時にデザインができすぐにプロトタイプをエンジニアに共有ができます。また同時編集ができオンライン上でデザインしている状態のためデザインファイルのやりとり、バージョン管理などから開放されました。
XDに同時編集機能が来る日も近いそうなのでその時はIllustratorやPhotoshopなどとの連携も考えてXDをメインのウェブデザインツールにするかもしれません。
Asanaであれば公式サイトの動画などがあるので見たりしてます。あとは利用方法などで検索してメンバーの情報共有しつつ、日々使い方を改善しています。
10年前になるのですが。。。タスク管理が不得意でかつストレスすぎていろいろ探した結果GTDに行き着きました。
現在のワークフローはずっと改善を続けてきたものではありますが、ずっと他の良いやり方は模索しています。
自動化関連は常に考えてます。ZapierやIFTTTなどのレシピみたりするとこんな自動化できるのか!など参考になります。
テストサイトは弊社で用意してGit管理、自動デプロイしていますが、本番環境へのアップロードがSFTPなどの案件がいくつかあります。先方のサーバ環境の問題や移行ができない場合です。
新規の案件では基本は受けないか、サーバの変更、導入してもらうなどを提案したりしてます。非効率で、人的ミスも多く、確認の工数もかかってしまうためその分費用をいただくことになってしまうためです。
デモができずすみませんでした。Slackに指定したチャンネルに自動投稿されます。neccoでは日報と週報でそれぞれ違う質問をつくって、#necco-daily-reportと#necco-weekly-reportのチャンネルにそれぞれ投稿されます。
下記に質問などはまとめましたので参考にしてください。
https://twitter.com/abefumito/status/1185425224285618178?s=20
使いやすいツールが多いのでいままで大変なことはなくあまり時間をかけずにスムーズに導入できてます。デザインやウェブ制作を行うメンバーのみということもあるかもしれません。上記でも触れていますが、ディレクションを行う私がデザインとエンジニアリングをどちらも行うため、どちらの職種にも適合しそうなものを採用していることもあると思います。
一緒に登壇した今(こん)が制作しました。イベントのコンセプトを考えて、雪見大福のような鏡餅のような猫に仕上がってます。
よかったら下記ページ見てもらえればと思います。私も可愛くて大好きです。
CaT史上最大規模!初のエンジニア回となる「CaT vol.7 真夏のVue.js祭り」を開催しました!
https://necco.co/necco-note/2019/08/3041
【随時更新!】箱猫カレンダーを作りたい!necco主催イベントCaTのキャラクター『箱猫』グラフィックまとめ。
https://necco.co/necco-note/2019/03/1879
案件が決まって、お客さまとの会話が始まった時に下記を同時に作成してまず立ち上げます。
・Slackの新規案件チャンネル dev-[案件名]
・Asanaのプロジェクト
・スプレッドシートでテンプレート化しているもの(案件概要、会社概要、戦略、ブランドコンセプト)
などです。場合によってはお客さまのSlackチームを作成したり、Sharedチャンネルを立ち上げます。
そのあとに具体的なタスクはAsanaに入れたりしてます。ウェブサイト実装で必ず必要になるタスクなどは
Asanaテンプレートなどにまとめてますので必要な時にそれを入れたりしてスタックするのを避けるようにしてます。
最終決定は私が行っています。お客さまにも同じやり方などはメリットがありそうであればご提案したりしてます。
社内での反対意見はきちんとメリット、デメリット双方確認しつつ、全体最適できるものは話し合いつつ決定します。
前述の質問でも触れていますが、導入するメリット、費用、効果、デメリット、導入コストなどを資料でまとめて提案する、小さいプロジェクトでまず一回だけ導入してみる、使いたいと思ってもらえる仲間を増やす。などの対策で打開できることも多いと思います。
別タスクでたてるようにしてます。サブタスクもいいのですが、粒度の問題やボードで見えなくなる問題が解消できないためです。
esaでプロジェクト別に開発環境やログイン情報、仕様などは整理してますのですぐ探せるようにしてます。
project/案件名/サーバー環境 などで階層を作ってます。
お客さまからご提供いただいたものはDrop Boxで先方提供資料に格納したりしています。
フォルダ構造はこちらも参考にしてください。
https://twitter.com/abefumito/status/1185425224285618178?s=20
継続して気持ちよく利用できそうか?今までかかっていた時間は削減できそうか?動作がはやいか?などは各ツールに共通して、相談します。あとはそれぞれのツールの具体的なメリット、デメリットを相談します。
GTDやタスク管理については下記の本がおすすめです。
- ストレスフリーの仕事術
下記にツール一式と利用費をまとめたシートを作成しました。複製などしてご利用ください。年額払いにすると経理コストも下がるのでおすすめです。掲載費用は月額払いを掲載しています。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1_dsQqtWsOVImjlAUm1OEQI9clHsSJLX35ACiFLkQ758/edit?usp=sharing
ツールなどはさまざまなプロジェクト、チームで使うものを変えていく必要があると思いますが、GTDのような考え方や自動で通知する、進行状況を確認するなどの効率化はツールが変わっても必要になってきます。
プロジェクトの関係者やチームの人数が多くなればそれだけ少しの改善が大きな効果を生み出します。
ぜひ、みなさんそれぞれのやり方で大きな効果を生み出していただければと思います。
SNSでも積極的に情報発信してます。フォローなどしていただければ嬉しいです!
ご参加ありがとうございました!
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。