2020年3月 5日(木)
2019年12月21日に浅草橋ヒューリックホールで開催したCSS Nite Shift13「ウェブデザイン行く時代来る時代」のフォローアップとして、植木 真さん(インフォアクシア)、辻 勝利さん(コンセント)の『辻ちゃん・ウエちゃんのAccessiブル GO! GO!「アクセシビリティ ゆく年来る年 2019」の巻』セッションのスライドなどを公開します。
このセッションは、CSS Niteベスト・セッション2019において、ベスト・スピーカーに選出されました。
先日は、Shift 13にご参加いただきありがとうございました。たくさんの方々に応援していただき、僕たち自身も楽しみながら今年1年のWebアクセシビリティを振り返ることができました。
2020年も、Webに関わる全ての皆さんとアクセシビリティを高めていきたいと思っております。「こんなコンテンツはスクリーン・リーダーでどんな風に読まれるの?」とか、「職場の仲間にも視覚障害者がどんな風にWebを利用しているのか見せたいんだけど。」など、Webアクセシビリティのことなら辻ちゃんウエちゃんに声を掛けてくださいね。
Let's Groove with Accessibility!
アンケートでは、セッション内容だけでなく、CM動画にもたくさんの賛辞をいただき、嬉しく思っています。今回初めて参加された方は呆気にとられてしまったかもしれませんが(苦笑)
ランキングで断トツのトップだった「画像の代替テキスト」。2019年にもなって、まだ代替テキストなの?と思った方も少なくないでしょう。でも、これが現実なのです。アメリカで提訴されているサイトのほとんどでも、やはり代替テキストの問題を指摘されています。そういう意味では、世界共通の課題だと言えるかもしれません。
今回のShiftでは、各セッションでアクセシビリティに通じるトピックが取り上げられていたのが印象的でした。動画のキャプション(字幕)は、もともとは聴覚障害がある人が動画を楽しむために不可欠なものでしたが、聴覚障害がない人にも利用されています。会場で提供していたUDトークによるリアルタイム字幕も、やはり聴覚障害がある人にも参加いただけるようにすることが目的ですが、ご自分のスマホで聞き逃した部分を遡って字幕を確認できるので、全ての皆さんにとって便利なツールでもあります。
さて、辻ちゃん・ウエちゃんのコンビでお届けする2時間のセミナーが、来年2月7日(金)に都内で開催されます。このフォローアップをご覧の皆さまには、30%OFFの特別割引をご用意しましたので、ぜひご参加ください!
はっきりとした統計があるわけではありませんが、僕のような全盲の視覚障碍者がPCやスマホを使用する際は、ほとんどの場合スクリーン・リーダーを使用します。ほかにも、画面の内容が読みづらいロービジョンの方の中にも、スクリーン・リーダーを活用している人や画面拡大ソフトと併用している人がいます。
Windows上で動作するスクリーン・リーダーの開発の歴史が長いこともあり、NVDAやPC-Talker、JAWSといったWindows用のスクリーン・リーダーを使用する方が多いと思います。
ただ、近年はスクリーン・リーダー利用者の中にもスマホだけを利用している方もいて、iPhone等のiOS上で動作するVoiceOverを使用している人の数が増えています。VoiceOverはインストール不要で利用できることから、アクセシビリティをチェックする方々にも人気があります。
詳しくは、視覚のアクセシビリティ - iPhone - Apple(日本)のページをご覧ください。
スクリーンリーダーの種類によっては読み上げることができますが、そもそもコンテンツはCSSではなくHTMLで提供すべきです。
参考までに、W3Cのドキュメント「F87: 達成基準 1.3.1 の失敗例 - CSS の :before 及び :after 疑似要素並びに 'content' プロパティを用いて、非装飾のコンテンツを挿入している | WCAG 2.0 達成方法集」を参照してください。
スクリーンリーダーの読み上げ辞書に登録されている絵文字であれば、『
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。