2020年6月 3日(水)
2019年12月21日に浅草橋ヒューリックホールで開催したCSS Nite Shift13「ウェブデザイン行く時代来る時代」のフォローアップとして、原 一浩さん(カンソクインダストリーズ)、矢野 りんさん(バイドゥ)の『Webデザイントレンド』セッションのスライドなどを公開します。
このセッションは、CSS Niteベスト・セッション2019において、ベスト・セッション(次点)に選出されました。
>CSS Nite Shift13のWebデザイントレンドセッションにご参加ありがとうございました。
今回も昨年と同様、原と矢野それぞれでトレンド要チェックランキングをベスト10まで用意し、それをベスト7にまとめたものを発表しました。昨年はランキング形式はじめてということもあり慣れない部分もあったかと思いますが、改善を進めてバランスのとれたセッションを目指しました。アンケートで寄せられた様々なご意見については、今後のセッションをよりよくしていくために利用したいと思います。
フォローアップとして、ベスト7位以外のランキングについて共有すると共に、アンケートで質問が多かったランキングの産出形式について回答します。年末年始の思索の種としてお使いください。また、スライドについてですが、引用元を明記いただければお仕事の際のプレゼンやリサーチ結果にお使いいただいて構いません(もしうまくいったらこっそり教えてください)。
※ 選外のものについては、軽くコメントを付記してあります。
つづいて、ランキングの作成方式について。
Webデザイントレンドセッションはサイトのキャプチャやクローリングを行っている原が全体的なサイトチェックをするところから始まります。僕は長年Webサイトのクローラーとキャプチャ、そしてチェックを行うツールを作り続けており、選者となる矢野さん(や、その他のゲストの皆さん)には、そのツールにログインしていろいろなチェックやランキングを実施していただいています。
カテゴリー分け形式からランキング形式に移行してからは以下のような流れでランキングを作っています。作り方はかなりアナログですが、ランキングというフレームワークを使うことで、あまり多くの採用事例はないけど紹介するべきみたいなケースを紹介することができるようになりました。
フォローアップは以上となります。
Webデザイントレンドは前年と比べることで今年の変化を感じるタイプのセッションです。もしご都合があえば、来年もまたShiftでお会いできますと幸いです。
CSS Nite Shift13のWebデザイントレンドセッションにご参加ありがとうございました。矢野からはフォローアップとしてグローバルの若年層で高い支持を得ているサービスと、選外ながらインパクトの強かったWebサイトをご紹介します。
上海生まれの「リアルで会わない出会い系」。ソウルメイトと引き合わせてくれるという壮大な用途をかかげています。日本では似たコンセプトで「ひま部」というサービスがありましたが、ミスマッチ(援助交際を希望する中年層)などを防止する手段が見出せず2019年12月31日にサービスを終了しました。
各ユーザにサーバを割り当て、そのサーバに友達を勧誘するという斬新な基本設計の音声チャットサービス。誰かが立てたサーバで遊ぶという前提はマインクラフトのおかげで最近の若年層にとってはなじみがあるようです。若年層はDiscordでボイスチャットすることを「ディスコでボイチャする」などと言います。
リアルな友達同士の交流ツールです。『友達同士で一番よく送られているメッセージって「いまどこ?」なんだって。Zenlyを使えば、もうそんなメッセージ送る必要ないよ!
#bestfriendsonly 』という紹介文の高校生に絶大な支持を得る位置共有アプリ。若い人はMapsを開いてジオコードを共有することすらめんどくさいのですね。コミュニティアプリとは異なりますが今年注目されたサービスです。
フリーランスのデベロッパーの自己紹介です。かなり砕けた内容ですが、自分の立ち位置や価値観を素直に強く表明している点が印象的です。
https://www.tobaccodocklondon.com/
問い合わせへのリンク先を常にfooterにFIXさせているところなど、デザインセオリーにとらわれずにイベントの想定参加者の課題をよく見ているところが素晴らしいです。
昨年なら静止画像でもそれなりに製品説明サイトの体裁はつくろえましたが、デモを動画で見せなければ全く伝わらない時代になりました。svgでフレームを作り、中にvimeoにアップした動画をはめ込んでモーショングラフィックっぽく見せているところも良い演出。
以上、セオリーにとらわれずにどこまで工夫ができるのか。まさに「独自の工夫」こそ次のトレンドであると言えそうです。
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。