2020年1月 2日(木)
2019年7月20日にTKPガーデンシティPREMIUM神保町で開催したCSS Nite LP63「カイゼンとグロース」のフォローアップとして、益子 貴寛さん(まぼろし)松田 直樹さん(まぼろし)の『明日から取り組むウェブの“カイゼン”手法』セッションのスライドなどを公開します。
まぼろしの益子です。ご参加ありがとうございました。
アンケートを拝見して、特に「(PDCAではなく)DCAP」という言葉に共感した方が多かったようです。
まずDoする、というのは、「早めに失敗しておく」ということでもあります。成果物であればラフなものを早めに作ったり、施策であればいったん実施してみないと、「何か違う」「この方向性ではダメだ」ということに、なかなか気づけないと思うんですね。
では、Doでどこまで作り込むかというと、ワイヤーフレームでは物足りなくて、プロトタイプ(画面遷移ができる状態)や、ある程度のデザインまで進められたらベターです。とにもかくにも、初動のスピード感こそが、プロジェクトの成否を左右する時代だと考えます。
もうひとつ。ダメ出しメソッドやKPTのP(Problem)の抽出といったネガティブ寄りのマインドになってしまいそうな作業であっても、前向きな姿勢を貫くことが大切です。「あれはダメ、これはダメ」という指摘に力点を置くのではなくて、「よくなる余地はどこにあるのか」と、未来志向で問題点を把握しましょう。
プロジェクトの半分は、コミュニケーションであり、ファシリテーション。そんな気持ちで仕事に取り組むことが、よりよい働き方にもつながると信じています。
みなさま、ご参加いただきありがとうございました。
受託制作会社として改善にどう取り組んでいるか、という背景のもとでお話いたしました。
弊社は必ずしも「カイゼン」が主事業ではありませんし、それぞれのスタッフもその道のプロというわけではありません。各々異なる仕事があって、その上でチーム全体の短期タスク的に「カイゼン」を共通認識としても持っている、という感じでしょうか。
要は「カイゼン」そのものが大きな目標になるのはちょっとおかしいんですよね。手段の目的化といいますか。日々の業務に潜んでいて、習慣的に実施できることがいいのではないかと思っています。益子も言っていたことですが、これがまさに「Do」できる素地ですね。
なので、あまり意気込みすぎるとやりにくさを感じると思います。気づいたときに気づいたことを共有し合う体制からはじめてみる。カイゼンを必要以上に大げさにしないことが大切ですね。
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。