2015年9月29日(火)
2015年6月20日(土)ベルサール九段 イベントホールで開催したCSS Nite LP41 「Webマスターのスキルセットの棚卸し」 のフォローアップを公開しました。
LP41は、ウェブ担当者通信の丸山さんに、企画や当日のMCのお手伝いいただきました。
CSS Nite LP41 に参加された皆さま、お疲れさまでした。一緒に司会を務めましたウェブ担当者通信の丸山です。
懇親会で、印象に残った話がありました。
「うちはECサイトだが、明らかに変化を感じている。上層部の意識はあまり変わっていないが、これからは制作だけではなく、マーケティングを勉強しなきゃと思っている。今日は参加してよかった。」
LP41に参加された方は多かれ少なかれ、似たような感想を持った方も多いのではないかと感じました。
私自身、数年前に同じような悩みをもち、良質の運用を学ぶ場が欲しいと思ってウェブ担当者通信を起ち上げました。その後も、CSS Niteさんなどのセミナーなど含め、いろいろなイベントにも参加しています。
今回のLP41に参加しても思いましたが、マーケティングの原則は「ユーザー」ということであり、難しくはないと思っています。では何が難しいかというと「実行」なのだと思います。
その方はこうも言っていました。
「とはいえ情報が多すぎる。その中で何を学ぶきか。。」
この直接の回答にはなりませんが、ちょっとした予測をしてみます。これからは「100の知識よりも1つの体験」にフォーカスが当たる時代だと思っています。もしみなさんが採用するとしたら、きっとサイト運用で苦労しながら実行してきた人を優遇しますよね。
ですから、自分の体験に繋がる学びをどこで効率的に仕入れるか?と考えると良いのかなぁと思っています。知識より体験です。そうであれば、今回のCSS Niteさんしかり、有名メディアしかり、権さんのismや様々な団体が選択肢としてあると思いますし、当然、私達ウェブ担当者通信もそうありたいと思って活動しています。
どこで情報を仕入れてもいいと思います。ぜひ、一緒にさまざまな体験をして、新たなウェブ業界の潮流を、変化に気付きつつある私達で作っていきましょう!
丸山耕二
今回のLP41では、小テストという試みを行いました。共有しますので、復習はもちろん、社内でも自由にご利用ください。
正解は、「A. インターナショナルなこと」
各ページを作成する際は、それぞれのページが検索結果から流入するランディングページなのだと意識してください。
ページを一目見た時に、何のページが表示されているのか理解できるか。そのページはサイト内のどこに位置づけていて、どのページに移動することができるのか。また、ECサイトの場合では何を購入することができるのか。ユーザーだけでなくクローラーにも認識できる形式にてページを作成しましょう。
サイトがグローバルサイトであれば各国サイトへの導線を設置する必要があるかもしれませんが、それはヘッダーやフッターに記載されていればよい情報です。
正解は、「C. AdWords キーワードプランナー」です。
AとBのGoogleアナリティクスは無料版でも有料版でも、スマホによるGoogleの検索キーワードを調査することはできません。DのGoogleトレンドは対象のキーワードの検索トレンドを相対的に評価するものであり、キーワードの調査ツールとしては参考程度に使用するツールとなります。
CのAdWordsキーワードプランナーは、検索キーワードのPCとスマホ比率と検索傾向を確認することができます。ただし、広告用のツールであるため、広告を出稿するキーワードの検索数が表示されやすい傾向があります。他ツールであるキーワードウォッチャーや、GoogleやYahooの検索ボックスに表示されるサジェストキーワードをヒントとして利用しながら、AdWordsキーワードプランナーを活用しましょう。
正解は、「B. 順位とサイトへの流入数、成果、貢献度を計測」です。
SEOは順位で語られがちですが、上位表示されたコンテンツへの流入を利用したマーケティング手段の1つです。そのコンテンツに接触した数、接触からサイトの成果に結びついた数、直接的ではなく間接的に貢献した数を参考に評価しましょう。評価方法としては適切ではないですが、Cの検索結果を目視という作業は重要です。SEO対象としている検索キーワードで、競合他社はどのような検索結果を表示しているのか。自社の商品やサービスが持つ魅力が正確に伝わるようなtitleやdescription、リッチスニペットを用意しましょう。
正解は、「D. サーチユーザーに対する理解」です。
SEO施策としてサイトの導線やコンテンツを作成する上で、サーチユーザーに対する理解である「なぜ検索したのか?」は必要不可欠な要素です。なぜ検索し、どのようなページ(コンテンツ)を探しているのか、どのようなページを届けることができれば、検索した体験を満たすことができるのかを考えてSEOの施策を行いましょう。
正解はDです。
改名した事自体によって直接的に変わったことはありません。合わせて検索アナリティクス(β)のリリースやAppIndexingなどの対応がありましたが、改名自体はリブランディングでしかありません。ただ、アプリへの対応含め今後SearchConsoleが向かっていく方向性が見える改名ですので、その変化の先を注意深く見ていくことをおすすめします。
正解はBです。
構造化データは、そのページにおいてどの部分がどういった要素に当たるかを定義したものです。これによりGoogleはより正確にページの内容を評価することができます。リッチスニペットが出るのは事実ですが、リッチスニペットを出すために構造化データが有るわけではなく、構造化データが設定されていれば、Googleがそれを利用してリッチスニペットを出している、と解釈すべきです。内部リンクについても同様です。パンくずを設定すれば内部リンク構造が変わりますが、それが目的ではありません。
正解はCです。
Authorshipについては、設定しても検索結果にはリッチスニペットが出ないようになってしまいました(以前は顔写真などが載っていました)例外的に、Google+の投稿が検索結果に出た場合は、顔写真や名前、投稿日などが表示されます。
正解はCです。
検索結果からのクリック率(CTR)は分かりますが、そこからすぐに検索結果に戻ってきてしまった割合は分かりません。ただ、これは想像ですが、Googleはその割合をサイトの評価に使っているように思います。
正解は「D.結論」です。
事前に決めておくこととして次の5つをポイントに挙げました。
(1) 明らかにしたいこと
(2) 使用する期間
(3) 対象ユーザー条件
(4) 視点と使用項目
(5) スケジュールと工数
結論ありきで、その説明のために分析を行う、ではやはり不適切ですね。
正解は「C.ユーザーの前提条件」です。
セグメント分析は「意味のある検証」「新たな発見」を導くために適切なグループ分けや抽出が重要になります。
どのようなグループを設定するか検討する最初に、ユーザーの閲覧ニーズや状況に明らかな違いや傾向がある場合は前提条件として判断してください。
デバイス、参照元、アクセスの曜日や時間、リピート回数などが挙げられます。
正解は「B.セグメント」です。
現在のGoogleアナリティクスのコホート分析では、
全数を対象に「ユーザーを獲得した日付」のみでコホートを作成します。
しかし、例えば特定のキャンペーンから集客した訪問のみを対象としたい場合、このままではうまく抽出できません。
そこでセグメントを併用することで、より効果的にコホート分析を
行うことができます。
正解は「A.Recency, Frequency, Monetary」です。
それぞれ日本語にすると次のようになります。
Frequencyについては、頻度と回数と諸説ありますが厳密にどちらかというものはなく、分析者が判断すれば良いと思います。私は、回数であればリピートそのものになるため、顧客の満足度と定着を考慮する軸になるので良いと考えました。
2019年、CSS Niteでは49回の関連イベントを通して123セッションが行われました。その中からベスト・セッション+αを選びました。